成田からアメリカのヒューストン空港まで12時間、それから7時間ほど待ち、ブエノスアイレス行きの飛行機に乗ること10時間、日本を経ってから30時間弱かけて、ようやくアルゼンチンの首都ブエノスアイレスへと到着した。
予備知識はほとんど言うか、全くといっていいほどなかったので、成田空港で地球の歩き方を買った。しかし、その地球の歩き方は「アルゼンチン、チリ、ウルグアイ、パラグアイ」と体よくまとめられてしまっている。
薄い内容だが、ないよりはマシだろう。
ブエノスアイレスは「南米のパリ」と言われているが、日本から本物のパリまで直行便で行けば、12,3時間で行けるので、わざわざ「南米のパリ」に行くよりも本物のパリに行ったほうがいいとは思う。
南米のパリと言っても、ルーブル美術館やセーヌ川があるわけでもないし・・・・・・
自分のようにヨーロッパは散々行って目新しさを感じないひねくれた人間か「タンゴが三度のメシよりも好き」と言った変わり者しか30時間もかけて、ブエノスアイレスくんだりまで行かないのだろう。
特に今回は滞在期間を特に決めていない、「終りなき旅」でもある。
ブエノスアイレスは想像通り、英語が全く通じない。空港で色々と英語で訊いても、「英語を話す目障りな人」扱いを受けてしまう。街に出ても、それは変りなく、どんな簡単な英単語(BANKやBEERなど)も通じないので、早急にスペイン語を勉強する必要に駆られている。
海外に行くと、「英語を勉強して良かった!」と感じるものだが、ブエノスアイレスでは微塵もそんなことは感じない。
でも、まあいいかと思う。
先は長いので、ゆっくりと時間をかけて色々と勉強していこうと思っている。早くこちらで生活の基盤を築いて、仕事とスペイン語の勉強に集中出来る環境を築こう。
(ちなみに日本からテニスラケットを持ってきたので、テニスを出来るところも見つけないといけない)