Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

その国の言語と概念を学ぶということ。

すでにスペイン語の勉強を始めてから二週間が経った。二週間でありえないほどの知識量を詰め込んだけど、実際にそれらを駆使して実生活で使いこなせるようになるのは、当分先の話しだと自覚している。

言語を学ぶということは、その国の文化、それにその言語を使う人たちの精神構造までも学ぶことが出来るので、ある意味とても面白い。特にスペイン語は英語とは基本的な概念が全く違うので、戸惑うことも多い。ここ最近で一番面白いなと思ったのは、英語で言う「What」と「Which」の用法の違いだ。

英語で人の名前を訊くときは、「What is your name?」と言う。しかし、これを直訳してスペイン語で言うと通じない。スペイン語でもし「¿Qué es tu nombre?」(Queが英語のWhatにあたります)と訊くと、「The Word that I am known by.(その言葉で私は知られている)」という答えが返ってくる。

ようするに英語の「What is your name?」の直訳でスペイン語で訊くと、「あなたの名前の定義は?」と訊くことになるのだ。

同じように「What is your job? 」とそのまま訊いてしまうと、「あなたにとって仕事とは?」という質問になってしまい、答えが返ってこない。

よって、スペイン語では上記のような質問は英語では「Which(どっち、どの)」にあたる「Cuál 」を使う。これが意味するところは、「世界中には数限りなく名前があるけど、あなたはどの名前で呼ばれているの?」ということになる。

た、楽しい。

英語で個人的に最も感銘を受けたのは、現在完了形の考え方だが、スペイン語の場合は、そのような驚きがもっとこれからあるような気がする。

イタリック語派とゲルマン語派の違い

上記を読むと、なぜドイツ人や北欧の人々が英語を上手に話すのかよく分かる。もともと語源が同じなので、単語さえ覚えてしまえば彼らにとって英語の習得はそんなに難しくないのだろう。

イタリア人とコロンビア人(スペイン語圏)のカップルの知り合いがいたが、彼らは互いにイタリア語とスペイン語をずっと話して一緒に生活していて、なんの支障もなかったようだし、以前ブラジル(ポルトガル語圏)に行ったときに出会ったポルトガル人のカップルは自分たちがブラジル人にポルトガル語で話すと、スペイン語と勘違いされてスペイン語で返事が返ってくると言っていた。

スペイン語の根本的な概念を身につけるのには相当苦労すると思うが、それもまた人生のひとつの楽しみと思って割り切って、付き合っていこうと思っている。

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