Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

世界を股にかけたノマドワーキングの実践について

先週末は、ブエノスアイレスで知り合ったラウラとその彼氏マルカスを家に招いて、手巻き寿司パーティーをした。

Laura_marcus

もともとは、ラウラの友人がアパートを貸し出していて、それを見に行ったときに彼女が案内くれた関係で知り合ったのだけど、その物件ではなく違う物件を借りることになったときに、FACEBOOKのNEWSFEEDでつぶやいたら、「あら、私の家から一ブロックしか離れていない」とラウルから連絡がもらった。それから、テニスを一緒したりして、仲良くなったのだった。

彼女はIT企業に勤めており、またスウェーデン人のマルカスはフリーのWEBデベロッパーとのことだ。彼はすでにブエノスアイレスにアパートを購入していて、4年もブエノスアイレスに住んでいるとのことだ。(購入したアパートは人に貸して、自分はラウルと一緒にアパートを借りて、今は住んでいる。ブエノスアイレスでは投資目的にアパートを購入するのが流行っている)

ブエノスアイレスに来てスウェーデン人と知り合うことは予想外だったが、これも何かの縁だと思う。マルカスはアルゼンチンのことをしきりに「Developing country(発展途上国)」と言っていたが、まだブエノスアイレスに来て間もない自分にとってみれば、どうもしっくりこない。

マルカスいわく「アルゼンチンはいつ法律が変わるから分からないから、外国人が物件を購入することはそれなりのリスクが伴うよ」と言っていたが、日本での不動産購入はたとえ3000万円の物件を購入しても、購入した直後にはその価値は半分くらいに目減りすることを考えると、どっちもどっちだなと思う。

何かもかも整備されてテクノロジーが発達したスウェーデンから来た彼は、そろそろアルゼンチンに飽き飽きしているのだなと感じた。しきりに「おれ、日本に行きたいんだよ。出来れば住みたい」と言っていた。

しかし、ラウラは家族との繋がりが強く、ほとんど毎日のように両親に会っているらしく、自分にも「日本にいる家族とか友人は恋しくないの?」と訊いてきた。僕は「まあ、スカイプとかメールとかで連絡取っているし、別に」と答えると、「マルカスと同じ!私はラテンの血が流れているから、友だちや両親とハグしたりキスしたり出来ないなんて考えられない」と言っていた。

隣でマルカスは「親とはスウェーデンにいたときも一年に一回しか会わなかったからさ、あはは」と笑っていた。

マルカスはラウラと付き合っている限り、日本に住むことはまずないだろうなと思った瞬間だ。

いずれは起業したいと思っているビジネスマインドが強いラウラは僕達が作った手巻き寿司を見て、「これが本当の日本料理だわ。ブエノスアイレスでもきっと受け入れられるから、この手巻き寿司メインで日本食レストランをやれば流行るかも」と言っていた。ここブエノスアイレスでもSUSHIは大ブームで、何軒か日本食レストランにいったが、どれも正直まずかった。(特に酢飯がまずい。きっとどの店も他店を見よう見まねでSUSHIを作るから、おかしなことになってしまうのだろう)

ノマドワーキング(働く場所を選ばないワーキングスタイル)とは聞こえがいいが、毎日通う会社がないと極端に出会いの機会は減る。しかし海外に出ることによって、日本にいるときと全く違う行動パターンで行動するので、逆に人と出会う機会は増える。

もしかしたら、自分が本当に望んでいたのは、こういうことかもしれない。

常に新陳代謝をしながら、新しい環境に身を置き、新しいアイディアを産み出していきたい。せっかくブエノスアイレスに住んでいるのだから、ここを起点とした何かを発信出来ればと思っている。まだこちらに住み始めて一ヶ月ちょっとだが、知的で刺激的な「ご近所さん」が出来たのは大きな収穫だ。