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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

英語のルールを覚える早道:結局は自分の努力がものを言う

日本人のほとんど、特に大学受験を経験している人たちは、英語の基本的な語彙はすでに身についていると思う。もちろん年月が経てば忘れるし、なんとなく分かるけどいざ話そうとするときに、いまいち出てこないという単語もたくさんあるだろう。

ただ、例えばスペイン語のように、本当に「オラ!(こんにちは)」しか知らない状態で勉強するのとは訳が違う。スペイン語では、車や牛乳、家やアパートなどを一から覚える必要があるが、英語ではたいていの人がそれらを英語で言える。

しかし、日本人の多くは英語をうまく話せない。

日本人が持つ語彙力が基本的な会話をこなすのに十分だと仮定すると、あと単純に足りないのは文法力だと思う。文法と一言で言ってしまうと膨大な分野なので語弊がある。正しくは、「語順」をきっちりと覚えていないことが最大の問題ではないかと思う。

よく「日本人が西洋言語をひとつでも話せるようになれば、ほかの西洋言語を習うのは簡単」と言う。これは自分自身が実際、今スペイン語を一から習って体感しているので、その通りだと言える。

なぜかと言うと、一番の理由は語順がほとんど同じだからだ。もちろん、スペイン語特有の語法もあるので全く同じではないが、「意思を伝える程度のスペイン語」を話す分にはそれほど苦労はしない。さらに言うならば語彙も似ているので、半年ほど毎日勉強すれば買い物やレストランの注文などに不自由はしないようになる。

いわゆる「S+V+O」などと言われる語順だけど、要約すると下記のようになる。

だれが する だれに なにを どこで いつ

さらに簡約化すると下記のように覚えることも実用的だ。

英語で最も難しい「語順」を、簡単に理解しよう!

(ちなみに「通じればいい」という考え方で学ぶのは危険で、最初はきちんと学ぶほうが断然いい。その結果の「通じればいい」が正しい)

上記の記事にも書いてあるが、たしかに「主語+動詞+なにを」さえ合っていれば、なんとかなる。おそらく、ここまではほとんどの人がクリアできるはずだ。だが、語順で一番問題となるのは、泣く子も黙る関係代名詞というやつだ。残念ながら、これはどの西洋言語でもよく使い、キモとなる用法なので、きちんと使いこなせるようになったほうがいい。(特にスペイン語の口語では、なんでも「Que(Which:ケ)」を使う)

関係代名詞という名前をつけたばっかりに、受験専用の英語文法と思われがちだが、全然そんなこともなく普通によく使う。関係代名詞を覚える一番簡単な方法は、ひたすら英作文を書くということだ。きっちりと先生に添削してもらい、長々と書いた文章をなるべく関係代名詞を使って繋げてもらうということが重要になる。

ワンズワードで言えば、ANGELI先生などの得意分野だろう。ちなみに今、自分でもマテアス2号とスペイン語の作文をやっており、「君のレベルだと、もっと間違いを犯さないとうまくならない」と言われている。自分が知っている語彙や用法ばかり使っていてもうまくならず、作文はやはり優秀な先生についてきちんと添削しながらやるほうが上達が早い。(ロレーナ先生とも作文をやっていたが、「まあ、いいじゃないの」的な感じなのでやる気が削がれて止めてしまった・・・・先生、そこはきちんと直してくださいよと思っちゃいます)

結論から言うと、英語に限らず西洋言語の語順を体に染み込ませるには「作文すること」が一番いいのではないだろうか。次のレベルに引っ張ってもらえる優秀な先生と二人三脚で作文をし、考えるよりは先に単語を正しい順序で言えるようになれば、「コミュケーションが成立する語学力」まではあと少しの辛抱だ。