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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

喧騒に満ちた香港にて:旧友との再会

今、香港に来ている。

Yasai

そして、久しぶりに旧友のスティーブンと再会した。彼は香港近郊の街のインターナショナルスクールで教師をしており、週末香港に遊びに来て、一緒に滞在した。

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AIRBNBで見つけたアパートに滞在した。写真をクリックすると、ページに飛びます。SOHOのど真ん中にあり、立地条件は最高です。難点は7階にあり、エレベーターがないこと)

僕達はひたすら食べて、飲んで、「香港最高!」と思えるほど楽しい週末を過ごした。特にスティーブンは街というか、ほとんど村に近い場所に住んでいるので、久々の都会生活を楽しんでいた。

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それでももうすぐ三歳になる子供が恋しいと言って帰っていった。あんなにわがままだったスティーブンがすっかり子煩悩になっていて、なんだかおかしかった。

僕達は二十歳そこそこの頃、時給900円くらいのどうしようもない低賃金なウェイターやバーテンダーをしながら、ロンドンで生計を立てていた。もう14,5年前のことになる。あの頃に比べれば、お互いものすごく恵まれた環境に今いるが、あの頃自分たちが香港で再会して楽しい時を過ごすなんてことは想像もつかなかった。

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僕達はどうしもなく若かったし、途方もない夢と希望を抱き、ロンドンで貧乏なあまり鬱屈した生活を送っていた。それが今では僕は起業家となり、ブエノスアイレスに住み、スティーブンは中国で先生となっている。人生、何が起こるか分からない。

僕達はSOHOにあるおしゃれなバーで男二人、ひたすら語り合い、旧交を温めた。人生で何人か「この人のこと好きだな」と思える友人が出来るが、彼もそのなかの一人だ。土曜日の夜ということもあり、僕達はそのままブエノスアイレスの友人から教えてもらった「VOLAR」というスーパークールなクラブへとなだれ込み、なぜか男二人肩を組んで踊りあかした。

今となってはクラブなどにはほとんど行かなくなったが、たまの再会だからよしとしよう。そのあと、僕達は24時間イングリッシュブレックファーストが食べられる「フライングパン」というところに行き、朝の8時にヘビーなイングリッシュブレックファーストを食べ、我らの城へと帰った。

馬鹿馬鹿しいほど喧騒に満ちた香港の週末だけど、一年に一回くらいならばいいかもしれない。スティーブンとこんな夜を過ごすのは、そうそうないだろう。あと20年もすれば、僕達が「クラブ」に行くというと、「ビンゴクラブ」のことを指しているかもしれないね、と言って笑いあった。

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そうして香港の滞在は終わりを告げ、またマニラへと明日戻る。いい休暇だったし、また香港に戻ってきたいと思っている。