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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

最適な英語学習方法を求めて:明日を諦めながら、一年後に期待する

本屋には多くの「英語学習本」があるけど、いつも見るたびにあまり意味はないなと思っていた。

なぜなら、それは「どこかの誰かの、その人にとって最適な学習方法」であるから、必ずしも自分に合う学習方法ではないからだ。

必殺の学習方法があるとすれば「ひたすら毎日、インプットとアウトブットの量に気をつけながら、継続して英語を学習する」ということだけだろう。

前回紹介したマテアス先生が気に入っているのは、彼がライティングを重視しているからだ。具体的に言うと、「同じテーマで繰り返し書かせる」ことを好んでやる。

例えば、宿題として出された課題を翌日に持っていくと、念入りに添削し、間違いをすべて直して、さらに「接続詞をもっと使って、各パラグラフを繋げる」「ほかの国の例も挙げて、書く」など色々と課題を付け加えて、改善した内容にしていく。(ちなみにスペイン語ですが、ご興味のある方は今週やった課題がこちらからダウンロードできます。気が向いたら英語か日本語に訳します・・・・たぶん)

中級までは文法や語彙の間違いだらけなので、誰が添削しても変わらないと思うが、中上級から上級になってくるとそのような間違いは減り、「いかに自然なスペイン語の表現を身に付けていくか」ということになる。そうなると、自分のスタイルにあってきちんと直してくれる人が必要になる。これが非常に難しいのだが、マテアス先生の場合はいつも納得の添削をしてくれるので大変助かっている。(以前受けていたロレーナ先生は、「あー、まあいいじゃない」と感じでよほど大きな間違いをしない限り、なんでもOKだったなあ(遠い目))

英語でもスペイン語でも「書かないと覚えない」というはひとつの真理だ。

書かなくてもすらすらと覚えられるような天才であれば、書く必要はないが、一般的に書いて覚えるのが一番早い。確かに耳がいい人は、「音で覚える」こともあると思うが、ただレベルが上がるにつれて絶対音感の持ち主でもない限り、複雑な語句を聞き分けてそれを再生することは不可能だと思う。(日常会話程度なら、耳だけで覚えることは可能だと思いますが、それ以上は中々難しいのでは思っています)

書いて、それを音読して、また書いてそれを音読すると記憶の定着率も上がってくる。目と耳と、口を使って覚えるほうが習得も早い。

効率よくインプット(リーディング、文法演習)するために「繰り返し学習」することが必須だし、効率良くアウトプット(スピーキングとライティング)するためにも、「繰り返し学習」することが必須だ。

結局は「語学学習」とはスポーツや音楽と同じで、「繰り返しひたすら学習」することによってのみ、熟練することが可能だ。そのためには、圧倒的な学習量とそれを支えるための「学習の質」が重要になってくる。(どれだけ量をこなしても、質に気を配らないと上達は出来ない。「自分のレベルに合った適度な負荷をいかにかけるか」が重要なのだ。悪い例として出して気が引けるが、以前メルセデス先生が課題として、「法廷での一コマ」的なリーディング課題をスペイン語を始めて半年の段階で出してきたことがある。しかもめちゃくちゃ長くて、辟易した・・・・・無理っしょ、それ、しかも絶対使わない不必要な語句ばかりだし)

そうして、毎日嫌々ながらも、黙々とスペイン語の宿題をこなし、アウトプットを意識して、覚える単語を取捨選択しています。あと一年後、胸を張って「スペイン語を話せます」と言えるように、今日一日の学習を大事にしていこうと・・・・・イヤイヤだけど。