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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

日常会話が出来る英語のレベルについて:ブエノスアイレスにて

ブエノスアイレスに住み始めてから、早くも1年が過ぎ、と同時にスペイン語を学び始めたからも同じ年月が経った。

今のスペイン語力は一年前の頃と比べて雲泥の差だと言えるが、自分が思い描えた成長曲線に照らし合わすと、ある程度予想の範囲内に収まっている。

「可もなく、不可もない」その程度だ。

一対一のコミュニケーションにはあまり不自由は感じないが、でもやはり「負い目を負った外国人」という立場からは逸脱できてはいない。

自分のスペイン語のレベルを一言で表現すると「ネイティブスピーカーとさほどのストレスなく会話は出来るが、スラングや独特の表現などは分からず、あくまで外国人としてならば、そこそこ出来る言語能力」と言ったところだ。

ヨーロッパで幅広く使わている言語能力を計るCEFRのB2レベルは、一般的に言って、「日常会話が話せるレベル」だと思うが、下記が具体的な内容である。

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1)何かを的確に論じるというスキル

✓ 例を出したりして自分の主張を裏づけることができる

✓ 選択肢のメリット・デメリットを挙げながら、ある問題に対する自分なりの考えを補強できる

✓ 「かくかくしかじかだから、こうだ」「そうとすれば、こう言える」というふうに筋道のとおった構成で話を展開できる

✓ 一つの視点を支持し、または支持しない角度から自分なりの主張を展開できる

✓ 問題点を明らかにして、相手に分が悪いことを納得させることができる

✓ 考えられる原因や結果につき推論を展開し、あるいはある状況を想定した上で推論ができる

✓ 自分の知っている事柄であれば、議論に参加して積極的に発言でき、その際、コメントし、自分の立場を明確に示し、選択肢を評価し、また仮定をした上でものごとを論じることができる

2)普段の会話で、話が途切れないようにするスキル

✓ 話が自然に続き、しかも、状況に応じて的確に発言できる

✓ まわりがうるさい環境でも、相手が標準語で話してくれる限り、何を言っているのか、細かい点まで理解できる

✓ 自分が話す番になったらそれに乗り遅れず、話を続けることができ、また、切りのいいところを見きわめて会話を終えることができる(ただ、ときにはこのあたりに手間取ることがある)

✓ That's a difficult question. といった決まり文句で時間をかせぎながら、何を言うかを考えることができる

✓ 話を途切れさせず、また、必要に応じて会話のイニシアティブを取ることができるので、相手に余計なストレスを感じさせることなく、やりとりを続けることができる

✓ 話の方向が変わる、急にインフォーマルなスタイルに変わる、あるいは話の焦点が変わるといった、通常の会話にありがちな展開についていくことができる

✓ 意図しないで相手が笑うようなことを言ってしまう、あるいは、いらだたせるといったこともなく、また、仲間のネイティブスピーカーと話しているときとは違う格別の努力を相手に強いるようなこともなく、普段からごく普通につきあい、話すことができる

3)言葉の使い方に問題意識を持ち、必要に応じて軌道修正するスキル

✓ 誤解につながっているとわかったところで、その間違いを修正できる

✓ 自分で間違いやすい点をきちんと記録しておき、話しているときも注意を払い続けることができる

✓ うっかりミス、言い間違いに気づくつど訂正するよう心がけている

✓ どういう言い方をすべきかを予めちょっと考え、それが相手にどう伝わるかにも注意している。

要するにつっかえずに予め組み立てたとおりに話をし、間違いがあれば自分で気づき、修正できるスキルレベルです。(引用元は「英語で「きちんとものが言える」レベルはCEFRのB2」です)

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正直、今のスペイン語は上記当てはまるかどうかは微妙だ。特に「意図しないで相手が笑うようなことを言ってしまう、あるいは、いらだたせるといったこともなく、また、仲間のネイティブスピーカーと話しているときとは違う格別の努力を相手に強いるようなこともなく、普段からごく普通につきあい、話すことができる」が難しい。

まずは目指すはB2レベルの語学力なのではあるが、このすべてをクリアするのには骨が折れると思う。

日本人はよく少し英語が出来ると「日常会話ぐらいはなんとかなる」と言っているが、日常的に英語を使っていないからそんなことを言っているだけで、日常的に外国語を使う側から見ると、ものすごく違和感を感じる。

「日常会話がストレスなく出来る」というレベルは、CEFRでいうとB2レベルという認識が正しいと思う。それ以下だと実際かなりのストレスを感じるはずだ。

人生において何かをマスターする際に一番重要なのは、「いかに襟を正して、謙虚に自分と向き合えるか」だと思う。自分の能力を過信せずに、地道に今日もスペイン語を勉強しようっと。

※ちなみにワンズワードでもB2レベルに相当するケンブリッジ試験対策コースという英語試験を開設しています。この試験のいいところは、試験に受かるということよりも試験に向けて勉強することのほうが価値があります。それほどコンテンツとして、非常に役に立つ要素が満載ですので、ぜひお試しください。