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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

ブエノスアイレスでKindleを発見して:本の未来、紙と電子と本屋について

英語で読むのは面倒くさい。ただ、英語ではないと最近、とみにまともな情報取得が難しいと感じ始めてきた。もちろん、ブエノスアイレスに住んでいるからこその実感だと思う。

本来であればスペイン語で新聞などを読むべきではあるのだけど、英語のほうが圧倒的に読むのが楽なので、ついつい英語で済ましてしまう。また英語のほうがリソースが充実しているということもある。

それで、最近なにげなくiPad版のKindleをダウンロードして、amazon.comで英語の本をいくつ購入してみた。

いやー、びっくりした。

なに、これ!

超便利!

今まで日本語で読みたい本は下記プロセスを経て、読んでいた。

  1. amazon.co.jpで任意の本を購入。

2. 限りなく法律的にグレーな自炊代行業者に本を直接送付。

3. Drop Boxにアップしてから、iPadにダウンロードして、本を読む。

日本語書店などないブエノスアイレスでは、この方法しか日本語で最新の本を読むことは出来ない。上記プロセスが限りなく面倒なので、年に数回まとめて本を購入して読む程度の読書量になってしまった。(日本に住んでいたときは、月平均10冊程度は読んでいました)

そして、今さらながらKindleというものを発見してしまったので、ついつい気軽に本を購入してしまっている自分がいる。(amazon.comはさすがアメリカというべきか、ワンクリックして購入済となる末恐ろしいシステムです。日本のサイトのように購入確認などしてもらえません・・・・こわっ)

ウィキペディアを確認すると、「アマゾンは2010年1月21日に、作家または出版社が設定した価格が2.99~9.99ドル、電子書籍の価格が紙媒体の書籍の最低価格より20%以上安いなどの条件を満たした場合に、作家や出版社に支払う印税を、電子書籍の表示価格の35%から70%に引き上げた」とある。

日本の出版社がもたもたしているあいだに、世界の出版界はアマゾン中心で回り始めており、きっと日本の出版社の多くは潰れるだろう。(作家にとって出版社を通して本を出版するメリットがほぼなくなってきており、アメリカのように出版エージェントやプロの編集などを抱え込めば、デメリットゼロになる)

紙の本というものは、きっと今のレコードのようにコレクター向けなものになる。もうそれはすでに運命付けられているので、今後いかにうまく移行していくかが鍵かもしれない。(「電子書籍反対!」と言ったところで、説得力がなさすぎる・・・・個人的には紙の本が好きだけど、Kindleで本を購入すると気持ちはすっかりKindle Loveだ)

グーグルがいつまのにか生活のインフラになったように、あと10年もすれば本はすべてダウンロード購入が当たり前になるだろう。本好きというか、本屋好きな自分にとっては寂しいが、博物館を巡るように10年後は本屋巡りをして、珍しい本を探しているかもしれない。

(英語も簡単で心に響く内容なので、ホントお薦めです)

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