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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

親日国に住むということ:ブエノスアイレスにて

いまさら言うが、ブエノスアイレスに来たのは、ほんの偶然であり、ここに来る数カ月前まではオーストラリアのシドニーのマンリー島に住む予定だった。(実際に行ってとてもいいところだったけど、物価が高く家賃も1LDKマンションで20万近いということで、あっさりと断念した経緯がある)

都会のオアシスと英語の人格→マンリー島やオーストラリア人の友人の写真などが掲載されているエントリーです。

そんなわけで、「とりあえずブエノスアイレス行っておくか?」という普通ならあり得ない気軽さでこの地にたどり着いたわけだ。(実際、海外であればどこでも良かったが、ヨーロッパには住んだことがあったので選択肢に入っていなかったし、アメリカ・カナダも当時は魅力的だと思っていなかった)

そして1年以上経過したのだが、一番の驚きはアルゼンチンの人々のナチュラルな親日ぶりだ。

とりあえずアジアぽくって、性能がいいものはすべて日本製という思い込んでいる節があり、日本文化に対しても、なんだか変な憧れがある。

例えば日本だと初対面の相手だと、プラスマイナスゼロの状態で始まるが、ここアルゼンチンでは、最初から+50ぐらいの色眼鏡で見られるので、人付き合いが楽でいい。

「果たして日本という国はそんなにいい国だったっけ?」とアルゼンチン人の激賞ぶりに懐疑的になりながらも、その恩恵に与っている。

20年近く前にイギリスに4年ほど暮らしたが、「日本女子大好き!」というイギリス人男子はけっこういたが、「日本オタク」にはついぞ会ったことがなかった。(たぶん、今ではけっこういると思うが)

またスペイン語を少しでも話せると、さらに彼らの喜びは犬並みとなり、「おまえのスペイン語すげえよ、完璧だよ!」ともうなんだか褒め殺し状態となる。

ちなみにイギリスやアメリカでは・・・・・特にイギリスでは完璧に英語を操れないと若干人を見下す傾向があるので、要注意だ。

白人コンプレックス、あるいは外人コンプレックスとか抱いている人たちは、とりあえず南米諸国に来ればいいのではとすら思えてくる。

言語というの重要だが、言葉を発する前にある程度、こちらに興味を持ってもらわないとどうしようもない。そういう意味で外国人とコミュケーションを取る際には、相手が日本に強烈な思いを抱いていれば、コミュケーションは断然楽になる。

今まで「ここの国の人たちは本当に親日だなあ」と心底思ったのは、ほかには台湾ぐらいしかない。

そんなわけで未だにスペイン語は完璧とは言えないが、会う人がことごとく「君のスペイン語、ほんと上手だね!すごいよ!」と褒め殺しをしてくれるので、極めて上機嫌な日々を送っています。

フランス人やブラジル人だと母国語が似ているので、上手くて当たり前だから、ここまで感嘆されることはないだろう。その点日本人というのは「日本語という訳の分からない言語を操る」民族と認識されているので、少しでもスペイン語が話せると彼らの評価もうなぎのぼりだ。

ああ、日本人で良かった(笑)