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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

とりあえず、ハワユーって言っておけ!:間違いだらけのアメリカ英語

アメリカは嫌いだ。

特にこのような記事を見た後は、気分が悪くなる。

”How are you?”は死語だった!? 外国人英語講師が教える「日本人のちょっとヘンな英語」

念の為に断っておくが、「How are you?」と言っても別に問題はない。むしろ、イギリスに行って、現地のイギリス人に向かって「What's up, man!」って言ったら、思いっきり気分を害されて、口を一切聞いてくれなくなる恐れがある。

だいたいアメリカ人は、自分たちの言い回しが世界でのスタンダードだと勘違いしている節があるが、アメリカ人のように英語を話したいと思っている気の毒な人たちは世界広しといえども、極東地域にしか存在しない。

世界ではアメリカの悪口は、「共通の話題」として広く語られ、「アメリカの悪口」を言えば世界中の人たちと仲良くなれると言っても過言ではない。(もちろん、別に本気ではない。「世界一の強国、いわばドラえもんでいうところのジャイアン」に向かって弱い立場の我々が文句を言うのは当然の権利だ)

このあいだ、ブエノスアイレスの街角のとあるバーで、どうみてもレディー・ガガにインスパイアされた黒尽くめの格好したアルゼンチン人女性が大声でアメリカの悪口を言っているのを見たが、まあそういうことだ。

「アメリカ嫌い、嫌い」と言いながらしっぽを振りながらハリウッド映画を見て、彼らの音楽を享受し、アップル製品を「神だ!」と言って礼賛しているのだ。

ただ、だからといって、英語まで彼ら専有のものと言われたらたまったものではない。もう世界では「英語は話せるのが当たり前」となっており、その分各地域で独特の表現が生まれている。それは古来の言語の歴史を見ても、とても正常なことだ。

「世界標準のネイティブ・スピーカーの英語!」と謳っている語学学校があったりするが、そんなのは大嘘で、そんなものはこの世の中に存在しない。また言語はあくまでコミュケーションを取るためのツールであり、ではコミュケーションを取るということはどういうことかと言うと、「いかに相手を楽しませるか」ということである。

別に相手を楽しませたり、笑わすために下品なアメリカン・ジョークを言う必要はない。そして、また流暢で完璧な英語を話す必要もない。

だいたいにおいて、人と会った時にあとから「あの人が言ったあのセリフは良かったな!」とかは考えない。大ざっぱに「あの人と居て、楽しかったな」とおぼろげながらも思い出すだけだ。

適当に相槌を打ちながら、気の利いたことを二、三言っておけば、別にそれでいいと思う。(人の話の八割方、意味もないことを話しているだけだから、多くは聞き流しておけばいい)

相手の言っていることがよく分からなくても、適当に笑っておけばいい。僕はいつもそうしている。そして、何か質問されたときにだけ、前後のセンテンスから想像して正解を導き出す。

人は人の話を聞きたいわけではない。人は人に自分の話を聞いてもらいたいのだ。だから、いつも人の話を聞いたり、聞いているフリをする人間は重宝がられる。

とりあえず、ハワユーって言ってなるべく素敵な笑顔で相手に接すれば、いいのではないだろうか?

(人の話を聞く振りをするエキスパートが主人公の本・・・・そして、泣けるいい本です)

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