Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

自分の料理の仕方を学ぶということ:ブエノスアイレスにて

ふと思うことがあり、なんとなくではあるがアルゼンチンで正式に滞在許可証なるものを申請することにしてみた。

別に永住するつもりもないし、観光ビザを三ヶ月更新することに不満もないが、ここらで一つきちんと正式に許可を取っておくのも悪くないアイディアだと思う。

ちょうど友人のコロンビア人がビザを申請して、無事許可が下りたので、色々と情報を仕入れて、あんなことやこんなことを手取り足取り教えてもらっている。

まだスペイン語を習い始めて1年ちょっとなのに、スペイン語でやたらとややこしい入管関係の語彙を聞きながら、ずいぶん遠いところまで来たなと実感した。

当初は弁護士を立てて行うつもりだったけど、とりあえずはやれるところまで自分でやってみようかと思っている。

これもひとつの社会勉強だし、いいスペイン語の勉強になる。

ややこしい事柄をきちんと色々と情報を集めて、それらを筋道立てて整理し、ひとつひとつ解決していくことは結構好きだ。

思えば19歳の時に「とりあえず、陸伝いで東京からスコットランドの首都エディンバラに行くか」と思い立った時も、同じだった。インターネットなんかなかった当時は、観光局や各国の大使館などをめぐってロシアや中国のビザを自分で取り、すべての準備を自分でやった。

ついでに言うと会社を起業したときも、会社の登記まですべて自分でやった。特にそれほど難しいものでもなかったけど、自分でやってみて税金関係や行政のことなど多くのことを学んだ。

英語やスペイン語の勉強にも同じことが言える。

やたらと巨大な分野に一つ一つ楔を打ち込みながら、ちょっとづづ前に進んでいくのだ。大事なことは、自分のなかできちんとゴールを持って、それに至るまでの道筋をいかにイメージするかだ。

今はマテアス先生という最良のパートナーを見つけたので、随分と助かっているが、それまではストレスが貯まる日々だったのも事実だ。現状に満足したら終わりだと思い、ずっと継続して自分が満足できる先生を見つける努力をして良かったと思っている。

人生を料理に例えると分かりやすい。

うまい料理を食うためには、まずは厳選した材料を揃えることが重要だ。それに下準備も欠かせない。それらを使って、いかに自分を料理するか、それが問題だ。

現状に不満を抱いている人は、きっと材料選びがうまくいっていないのだろう。鮮度が悪い野菜や魚を使っても、うまい料理は作れない。そんなときは環境を変えればいい。(自分の場合は、東京からブエノスアイレスという環境に変えてみた。今のところうまくいっている・・・・とても幸運なことだけど)

料理と同じですべてがうまくいくわけでもない。色々と失敗するのは当たり前だ。

そんな試行錯誤を繰り返しながら、料理の腕前を上げていけばいい。料理の仕方を習いにスクールに通う必要がないように、とりあえず「うまいもんが食えればいい」という態度でいきなり料理してみるのも手だ。そんな気楽な気持ちで取り組みながら、少しづつ成果を出していきたい。