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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

自分がやりたいようにやるには:ちょっとした経営哲学について

会社の経営って、「一瞬のうちにどれだけ判断できるか」というのが結構重要なのだなと、いまさら思ったりしている今日この頃です。

ここブエノスアイレスは真夏まっただ中で、気温は35度、体感温度は40度以上でしょうか・・・・なにせ我が新居は停電にしょっちゅう見舞われ、主戦場は近所のカフェな日々です。

朝の8時には近所のカフェに出社して、「いつもの」みたいな感じで50歳はゆうに超えるウェイターさんにカフェとメディアルナス(小さめのクロワッサン)を注文して、2,3時間ほど過ごして、また昼過ぎには違うカフェに行く毎日です。

同じ会社で同じ事業、それに同じ仲間で仕事をしていると、もうこちらの考えもだいたい読めてくる頃合いで、「ああ言えば、きっとこちらはこう言うだろう」という案件をいかに相手の期待値を若干上回りつつ、総合的にみんなが納得できる判断をするかということが重要なのだなと。

最初はみんな虫のいい話しだと思っていた「先生たちに最高の労働環境に提供する」が、きちんと「質の高いレッスンを生徒様に提供する」ことと結びついていることが分かり始めると、こちらの仕事は意外と楽になるものだと最近、実感しています。

ただの酔狂だと思われていた「ワンズワードに所属する先生を日本に招待する」ということも、すでに二回行い、三度目も手配済であることが浸透してくると、「こいつ、本気だったのか」と思われて来るのだなーと。

そして、そのすべては「優秀な先生には永続的に働いてもらい、それに呼応して集まってくるあらゆる意味で優秀な生徒様にも継続して英語を学習してもらう環境の構築」というところにすとんと落ちていくわけです。

で、自分の仕事はその範囲を少しつづ範囲を広げていき、「飽きずに働ける、かつ生徒様も先生も同時に学べる環境」というものを作っていくというものかと。

人間、「石の上にも三年」とはよく言ったもので、三年も同じようなことをずっと言い続けると、ほかの人が自主的に動くようになり、こちらも今までそこに注力していた仕事をほかのことに振り分けられるのだなと思います。

よく「ビジョン」とか「ミッション/目標」とか熱く語る経営者の方々がいますが、そんなものはどうでもいいなと。結局のところ、自分の奥深くに根付いた経営哲学に基づいた行動のみでしか、人はついてこないのではと・・・・最近、とみに思います。

まあ、3年しか経営していない、かつ小さな小さな会社ですが、それでも大切な自己表現の場でもあるので、粛々と自分がこれと思うことを実行しつつ、先生、生徒様、それに自分自身が成長できる環境を今後も作り続けていけばいいなと。

停電復旧を心待ちにしつつ・・・・ブエノスアイレスのとあるカフェにて。