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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

日本のオンライン英会話業界について:明るい未来はあるのか?

ふとツイッターを見ていると、下記謳い文句の新しいオンライン英会話スクールを見つけた。

「業界初コインパーキング型 勉強しない インスタント英会話 3分100円/オンライン英会話 月会費無し!!」

そして、極めつけは下記です。

「インスタント英会話ですので、ご利用は3分から(3分単位)、従来のオンライン英会話では、単価にすると一回当たりの受講料が100円と言うところもありますが、当サービスは100円だけの利用もOKです!」

ようは「おまえらども、どうせ毎日25分5000円のオンライン英会話スクールに金払っても、毎日受講しないだろ?だったら、最初から3分100円で始めて、それ以外課金されないサービスのほうが得だろ!」っていうことです。

ある意味、図星です。

毎日25分を1ヶ月欠かさず続けられたら、たいていのオンライン英会話スクールは潰れます。でも、ほとんどの人が毎日勉強しないから、というかせいぜい週2回か3回やる程度だろうから、儲かっているビジネスモデルです。

別に他社のことをとやかく言う筋合いでもないですし、オンライン英会話スクールというサービスを利用して、少しでも英語力が向上すれば、個人的には喜ばしいことだと思っています。

しかし、「勉強しない・インスタント英会話」とか言われると、普通に腹が立つ。どんだけ、舐めているのかと。

じゃあ、あなたは本当に勉強しないで英語をきちんと話せるようになったのか?毎日でも3分だけやって話せるようになったのか?25分でも足りないくらいなのに、3分のレッスンではどんなことが可能なのか?スキマ時間だけ有効活用しても、本当に英語を習得出来るのか?それも3分で?

普段からワンズワードの先生たちから、「いかに今以上にレッスンの質を上げていくか」そんなことをよく耳にするが、彼らは本当に知っているのだろうか?自分たちが働いている業界の大半はこんなものだと。

多くの人は、「楽して英語が話せるようになりたい」とまでは考えるが、「ではどうやったら効率的に少ない時間で英語を習得出来るか」ということを心底考えない。人間だから当たり前のように誰だって楽はしたい。しかし、その先を考えないと、それを見透かした人たちが「勉強しない英会話」「インスタント英会話」なんて謳い文句で新しいサービスを打ち出してくる。

日本の格安オンライン英会話スクールなんて、外見が違うだけで中身はほとんど同じだ。

それぐらいのことに、そろそろ気がついてもいい頃だろう。フィリピン人の学生が小遣い稼ぎにバイトしているだけだ。別にそれはそれでいいと思う。だが、外見上のことに惑わされて、同じ業態のスクールを行ったり来たりしていることは理解できない。

同じ時間を費やすならば、効率よく時間を使うべきだ。同じレベルの講師しかいないところを行き来しても、意味はない。量をこなす必要があれば、それでもいいが、同じ負荷をかけ続けても語学は上達しない。

クラッシェンと考える「質の高いレッスン」とは

上記でも書いたし、過去何度も書いているが、やはり自分よりも少し上のレベルの教材、レッスン内容を提示しないと、語学は上達しない。

もちろん、これまでもこれからも日本のオンライン英会話スクールの主流は、格安オンライン英会話スクールと呼ばれる毎日25分5000円のスクールだ。それはそれでいいと思う。しかし、本当に同レベルの先生たちから教わって英語力が向上するのか、疑問だし、「楽して英語を習得したい」という考えから一歩進めないと、ずっと業者の食い物にされて英語なんて一向に上達しないだろう。

ときどき、どれだけ多くの人が真剣に英語を習得したいのか疑問に思うこともある。

ただ、もし本当にそういう人たちにうちのサービスを受講してもらえるのならば、真摯に対応してきたと自負しているし、これからも安易な消費者に迎合はせずに、「いかに効率よく英語を習得出来るか」を考えてサービスを提供していきたい。