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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

人間というマクロ経済について:メキシコシティにて

世界一周航空券の一番いいところは、一度決めた日程を自由に変更出来ることだ。

世界一周運賃

行く先の変更は色々と制限があり、また1回につき125ドルかかるが、日程変更だけならば、電話一本で簡単に変更できる。よって、当初は7月21日にマイアミからメキシコシティに着いたら陸路でグアテマラまで南下して、8月20日にはグアテマラシティからペルーのリマに行く予定だったが、メキシコシティの滞在を大幅に増やし、10月末まではいることにした。

すでに世界一周なのかどうなのか、よくわからない旅になってしまったが、そもそも特にほかの国を旅することに興味はなく、違う土地で生活し色々な人たちと知り合うことに意義を感じていたので、メキシコシティの滞在を延ばすことにためらいはない。

もしかしたら年末ぐらいまではメキシコシティにいるかもしれないし、いないかもしれない。

状況を見極めながら、この土地で暮らしいこうと思っている。

STUDENT'S @ WALKING SPAN 2 CONDESA

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懸念だった滞在先も結局はAirbnbで上記場所を一ヶ月抑えた。家賃は一ヶ月843ドルとメキシコシティの相場を考えれば正直高めだが、ほかの人たちとシェアすることはないので、ある意味妥当かもしれない。ワンルームマンションが腐るほどあるブエノスアイレスだったら、同じ値段でもっと広いところが借りられるが、ここメキシコシティにはワンルームマンションが極端に少ないので、致し方がない。

コンデサ地区から3ブロック程度なので、場所も悪くない。オーナーのホルヘというおっさんはなかなかやり手で、マンションを合計6個くらい抱えており、すべてAirbnbで貸し出している。自分はカンクーンに住んでいるおり、本業はイベントオーガナイザーとのことだが、家賃収入だけで十分食べていけるだろう。

「おれはインターネットで学校経営をすることに興味あるから、話を訊かせてくれ!」とのことで、明日の夕方6時にお茶する約束をしている。やり手ビジネスマンのメキシコ人の話を聞くのも一興なので、快諾した。(「3ヶ月部屋借りたら、一ヶ月につき100ドルくらいまけてやるからどうか?」などと持ちかけてくるなど、商売熱心な人です)

メキシコシティにいると、なかなか景気のいい話しを聞くことが多い。

これはやはり国が伸びている証拠だと思う。

アルゼンチンに暮らしている頃は、景気のいい話などおろか、景気のいいアルゼンチン人などほとんど見たことがなかった。それだけでも、この国にいることの意義があるかもしれない。上り調子の国にいると気分も明るくなるし、なんだかこっちも楽しくなるものだ。

ブエノスアイレスにいたころは、外国人/アルゼンチン人としっかりと棲み分けがされていたが、メキシコシティではもう少し境界が曖昧だ。そのあたりが、この国の魅力かもしれない。スペイン語さえできれば、メキシコ人の友人を作ることはそれほど難しいことではないし、彼らも気兼ねなく接してくれる。

明日のことは考えないというラテン人気質はアルゼンチン人と同じだが、メキシコ人は今日をもっと精一杯生きている感じはする。(アルゼンチン人は今日さえ楽しければいいというある意味刹那的な感じがする)

経済というのは結局のところ、「人間」というミクロの積み重ねなので、メキシコ人ひとりひとりときちんと接していると、この国全体のことが見えてくる。

そのためにももう少しこの土地に長くいようと思っている。