Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

2020年の東京オリンピックにむけて:メキシコシティにて

2020年まであと7年。

そのときまでにどこにいて、何をしているのかもよく分からないが、2020年には東京にいて、オリンピックを観戦したいと思う。

Tokyoolympics010

英国紙ガーディアンより転載)

ただそれまでに日本が解決するべき問題は多い。

先日、フィリピン人の先生たちを日本に招待して痛感したのが、英語表記の少なさとホテルのフロントスタッフの英語力のなさだ。

1. 英語表記

ポルトガルの観光地や観光客向けレストランには5,6ヶ国語表示が標準であることに驚かされた。国として観光で生きていこうしている気概を感じた。

日本全土というわけにはいかないだろうが、東京都内のレストランのメニューにはすべて英語表示を義務付けてもいいと思う。特になんと読むかさえ分かれば、その場でWifiに繋げて調べることが出来る。

(公共WIFIも大きな問題だが、こんなものはすぐに解決出来るはずなのであまり心配していない)

2.ホテルスタッフの英語力

今年もフィリピン人の先生たち3人を日本のもてなしを経験させるために、北海道の星野リゾートに連れて行った。天下の星野リゾートでもフロントスタッフの英語力は酷く、ロビーでフィリピン人の先生たちに英語で色々と説明していると、知らない中国人に声を掛けられて、英語で説明を求められた。(フロントスタッフに訊いても、何言っているのか分からなかったらしい)

フィリピン人先生相手に限界マックスで接待をしてみるの巻。

(そういう細かいことが重なり、ワタシ、けっこうストレスマックスでした、ほんと)

別に外国人相手に友達になれるような英語力を目指す必要はない。ホテルであれば訊かれてることはたいてい決まっている。それをFAQ化してしまえばいいはずだ。そして、それを指さして示すなどの対応は最低限すべきだ。

フィリピン人の先生たちもフロントスタッフに訊いても結局分からず、携帯にかけてきて説明を求められることが幾度かあった。(これは違うホテルに滞在しているときも何度かあった。そのどれもがホテル側からしてみれば事前に想定できるような質問であり、文章化しておけば誤解は避けられたと思う)

もちろん、都内の一流ホテルであれば問題ないだろう。

だが、多くの外国人は安いビジネスホテルなどに泊まるはずだ。そのときの対応をホテル任せではなく、国として総力をあげて取り組むべきだと思う。(なんなら、うちの優秀なスタッフがまるっと翻訳して、ホテルを外国人仕様にプロディースしようかと・・・案外ニーズあるかも)

上記2つは外国人側からの観点(本当に何が必要か)から立てば、意外と簡単に解決出来る問題だ。

しかも、費用対効果はすこぶる高い。

だが、お国の発想はたいてい的が外れているので、「都内ホテル・レストランスタッフ向けの英語講習」みたいな感じになってしまうかもしれない。そんなのはやるだけ無駄だ。個々のホテルやレストランによって対応の仕方が違うし、今更基礎的な英語など習っても意味がない。

国としては補助すべきは、例えば英語メニューを作った場合にスマートフォンに表示出来るようにする場合、そのお金を補助するなど、価値あるものに大切な税金を投入してほしい。

スマートフォン対応にしてメニューをすべて写真表示すれば、それこそ「日本、すげえ!」となるだろう。もちろん、一部のレストランではなく多くのレストランが対応してこそだが・・・いっそのこと外国人マークでも作って、それがあるところにはスマートフォン対応メニューがあるとすれば、営業面でも貢献度が高い)

海外に行って言葉が通じないときにストレスを感じるシチュエーションの2大巨頭が上記2つだ。この2つが解消されれば、東京オリンピックのあとも多くの観光客が日本を訪れるだろう。それぐらいの魅力は備えている街だ。

2020年まであと7年。

個人としても会社としても何か貢献できる道を探っていきたいと思う。