昨日はいつものサルサ教室のあと、ちょっと一杯ということでみんなと飲みに行った。もちろん、世界一周中の宮崎県人二人も連れて。
そして、メキシコ人のアビマエルなどと「メキシコ人男性は意外とシャイ」という話になり、確かにアビマエルもほんとシャイだし、ほかのメキシコ人男性もシャイな人が多いと思う。
と言っているそばから、一人の宮崎県人が「日本人もシャイだし、自分もシャイだ!」と宣言して、メキシコ人女性と踊り始めた。
おそらく、宮崎県では異国では「ノリノリで現地女性と踊ること」が推奨されているのだろう。そして、それが当たり前過ぎて、本人たちは「けっこうシャイ」と勘違いしているのかもしれない・・・・
ただちょっと面白いなと思ったことがある。
アビマエルは普段自分たちといるときは一切英語を話さず、以前「自分の英語にあまり自信がないから、英語を話すのはあまり好きじゃない」ということを言っていた。
(スペイン語を話したい自分としてはありがたい話だけど)
だが、彼はメキシコで一番と言われるモンテレイ工科大学の特待生として入学し、現在オラクルに勤務しているスーパーエリートだ。彼の英語は文法的に完璧だし、特に強い訛りもないので、聞き取りやすい。
(ちなみにメキシコの現大統領もこの大学出身です)
きっとTOEICなんてものを彼が受ければ、満点かそれに近いスコアを叩きだすだろう。
それが宮崎県人二人のブロークンイングリッシュに刺激を受けたか、あるいはそれを聞いて単にリラックスしたか、ずっと昨日は英語を話していた。むしろ、それが楽しかったらしく、いつもよりもアビマエルは饒舌で長居をした。
(「What are you going to do NOVEMBER ツー?」って訊かれて、一同キョトンとなり、「on 2nd of November」と理解するのに少し時間がかかりました・・・・日本の英語教育って)
ブロークンイングリッシュであっても、ノリノリで現地女性と踊れる度胸があれば、外国人とコミュニケーションは可能だ。そして、逆にアビマエルのように文法的に完璧な英語を話せても、そのプライドが邪魔をして、うまく話せないこともある。(きっと彼は完璧さを期するあまり、英語を話すときはそれがストレスとなるのだろう)
どっちがどうということもないし、当然最低限の語学力は身につけなければ、世界何周したところで得られることは微々たるものだと正直思う。だが、所詮は語学だ。言葉が出来ても、それでコミュニケーションが完璧に取れるということではない。プラスアルファが重要だ。
それはその人の個性であったり、技術であったり、愛嬌だったりする。
あるいはお金かもしれない。
言葉はただの言葉であって、それ以上でもそれ以下でもない。
それに付加価値を付けるのは、自分自身だ。
そういうことも今後、ワンズワードの先生たち、それに自分のブログや言葉を通じて、広く世界に伝えていきたい。