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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

ビジネス英語とは:ブエノスアイレスで考える

ビジネス英語を学びたいと時々、聞く。

でも、最近果たしてそんなものが存在するのか疑問に思う。

(とはいいつつ、うちもちゃっかりビジネス英会話やりますなどと謳っているけど)

毎日、英語を使って仕事をしているが、最近はメールのやり取りがほとんどだし、その場合ほとんど挨拶抜きだ。

せいぜい「Would you send me the file?(あのファイル送ってくれない?)」と若干丁寧な言い方をしているくらいだろう。

バルセロナにて:フランソワのこと

そういえば、EUで27カ国相手にプロジェクトマネージャーをしていたフランソワが面白いことを言っていた。ドイツ人とかフランス人とか色々な国相手に交渉してけど、日本人だけは絶対に挨拶や近況報告など軽い話題からメールが始まる。ほかの国は要件だけのメールなのに、日本人だけは違う・・・・と言っていた。

たしかに「お世話になっております」とたいしてお世話になっていない人たちに向かって始まるのが日本の流儀だ。それが英語にも流用されているのだろう。

そういう考えから、英語でもビジネスで使う英語は違うという発想なのかもしれない。たしかに以前は正式のビジネス文書に流儀があり、それに則っていたが、Eメールがすべてを破壊した。挨拶どころか相手の名前も書かず、要件だけのそっけないメールがぼんぼん飛び交う世界だ。

(時々、もう少し気を使えよと思ったりもする・・・・こっちがクライアントの場合がほとんどだから)

アメリカ人やイギリス人の英語ネイティブよりも、むしろフィリピン人のほうが「ボスは絶対君主」という感じなので、丁寧なメールを送ってくる場合が多い。面接をするのにメールのやりとりをする場合、フィリピン人のほうがやはり丁寧だ。

(なかにはどうしようもない人もいるけど・・・・っていうか結構多いけど。英語ネイティブは最初から「友達か!」という距離感のメールが多い)

海外だとクライアントだからと上下関係がそれほど発生はしない。こっちがお金を払う側でも、向こうもお金を払って、その報酬として労働力を提供しているだけという割り切りがある。日本のように湿っぽい関係ではない。ドライな関係そのものだ。(そして、ついで言うと顔を見ない相手にネットを通じて仕事を発注している場合が最近は多いので、なおさらだ)

謙譲語や敬語など存在しない世界だ。

そのような世界で「ビジネスで通用する英語とは」と考えると、むしろ相手に合わすことが出来るコミュニケーション能力のほうが重要だ。

もちろん、会議などを頻繁に行い、そこでついていくだけの英語力を必要としているニーズはあると思う。ただそれは「ビジネス英語」というくくりではなく、単純に英語力の問題だ。

結論から言うと、最終的には個人のニーズに合わせて、先生たちが教材を準備して、実地で使えるようにシュミレーションするのが一番なのだろう。そんなことが可能なのは、超優秀な先生しかいないワンズワードオンラインだけだろう・・・・酷暑のブエノスアイレスで暑さに悩まされながら、本当にそう思う。(自分のブログでそう書いてもステマと後ろ指さされたりするのだろうか・・・どうでもいいけど)

ビジネス英語という曖昧な分野の英語を磨くよりも、人を笑わせることが出来るコミュニケーション能力を磨いたほうが出世には役に立つ。それだけは確実だ。

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(ここブエノスアイレスは暑すぎて、みなさんエアコン使いまくり、そして停電しまくりです。うちも絶賛停電中・・・もうこれで何度目か)