Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

ワンズワードの世界戦略についての説明書:オンライン英会話スクールの生き残り方

明日の早朝、日本へと向う。 本当はもっと早くに一時帰国する予定が、ずいぶんと予定が伸びてしまった。

同時に平行して、サイトの移行に伴う様々な変更、それに各国版のマーケティングをしないといけない。ただ、これをしないことには結局のところ、もう生き残ってはいけないと思う。

2,3年前からすでに海外進出を考えていた。 まずは台湾に目をつけて、何人かの人に声を掛けたが、話が進まず断念した。

そして、ようやくリリースしたスペイン語版、ポルトガル語版は、1年遅れのリリースとなってしまった。どうも勘違いしている人たちがいるようだが、別に拡大思考の賜物で、海外へと向かっているわけではない。

国内にほぼ成長の可能性がないので、海外へと場所を移しているだけだ。 DMMなど豊富な資金力を持った会社にまともに立ち向かっても意味がない。

ワンズワードは個人資本で始めた会社であり、今後もそのようにあり続ける。銀行やベンチャーキャピタルなどの資本を入れてしまえば、ソーシャルビジネスという基本理念を全うすることはできなくなる。

かといって資金力もなしに、国内でずっとやっていけば、いずれは自然消滅という憂き目になるだろう。今の先生の雇用を守りつつ、質の高いレッスンをありえないほどの低価格で提供するというのがワンズワードオンラインのポリシーだ。

今はサーバー移行したばかりで何かと問題も多いが、肉を切らせて骨を断つではないが、変革をしないと潰れるという危機意識のもと、今回のサーバー移行および世界展開を行っている。

オンライン英会話スクールがもっと普及すれば、うちのような良心的なスクールも地道にやっていけるかもしれないが、まだマーケット自体が成熟していないなか、今後国内のマーケットだけで生き残るのは不可能だろう。

日本のマーケットは「毎日25分レッスン、月額5000円〜6000円」「1レッスン100円」などと牛丼チェーンという同じような発想で価格競争をしている。

500円のおいしい牛丼よりも、100円のそこそこの牛丼に目がいってしまうのは、人間だから仕方がない。本来ならば、マーケットが成熟した時点で価格競争を行えば、自然淘汰されてもっと質のいいスクールが生き残るのだが、今は先行者利益と資本力を持つものが勝つようなマーケットとなっている。

たとえ、うちが利益度外視で価格を半額にしたところで、それほど効果があるとは思えない。だったら、目先を変えて国外に打って出るしかない。

日本で細々とやっていけるのであれば、リスクもなくそれはそれで良かったかもしれないが、そういう状況ではなくなってきている。これから資本力のないオンライン英会話スクールはどんどん淘汰されるだろう。

趣味と割りきってやるのであれば、それでいいのかもしれないが、自分にとってはビジネスだ。あくまでソーシャルビジネスという理念に則ったビジネスだ。

これからも中南米、南米進出だけではなく、全米進出、ヨーロッパ進出と全世界に打って出ていくつもりだ。それも今の形を守るためには致し方ない戦略だ。

インターネットで世界は繋がっている。 だったら、世界と繋がればいい。

シンプルな発想だ。 優秀な先生たちを牛丼と同列に扱わない人たちが大勢いるところへと、向かっていけばいい。

そして、ずっとワンズワードで学んでいる人たちのためにも、またその人たちのためにも先生たちが居心地よく仕事が出来る環境は変えないようにしたい。

では、今後共よろしくお願いいたします。