Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

マネージメントとは:カリブの海へ

時々、人はどうして逃げないのだろうかと思う。 逃げたほうが後々、いい方向へと繋がることも多い。

退却を知らない第二次世界大戦の日本軍は結果的に壊滅的な被害を被ったし、ロシアに攻め込んだナポレオンもひたすらロシアの内陸部と攻め込んだおかげで、補給路が間延びし、結果敗北した。

それとは特に関係ないのだが、明日からカンクーンへと1週間ほど1人で行くことにした。

リゾート地へと1人で行って何が楽しいかと思うが、色々と今後の戦略を練る必要もあるし、これまでのことを整理したい。

自分が今請け負っている責務を整理すると10種類くらいに分類出来るのだが、それをすべてアウトソージングしても管理するのは1人なので限界がある。だが、これは今だけのことであって、規模がこの5倍程度になってもほぼ同じ体制でいけると思っている。

結局、仕事なんて最初に苦労するか最後に苦労するのかの違いしかない。

例えば今先生たちの給料をサイト上で自動計算するシステムを導入している。 この仕様をすべて考えたのも自分だし、開発者であるセルゲイに依頼したのも自分だ。

セルゲイが「出来た!」と言って完成したものは、案の定エラーが頻発し、先生たちから苦情の連絡が矢継ぎ早に届いて対応するのも自分だ。セルゲイが出来たといってくるものは、たいてい50%程度の完成度なのだ。

それがグローバル仕様の仕事の完成度なんだ!・・・・・と思い込むことにより、粛々と対処している。ただ、セルゲイは言えばきちんと対応してくれるので、その点はとても信頼している。

また今まで特にSEO対策などはしてこなかったが、ラテンアメリカに進出したのを機に、これを見なおしている。もちろん、くだらない大量のリンクを貼ってグーグル様にペナルティを課されるようなSEO対策はやるつもりはない。

あくまでSEO内部施策と言われる各ウェブページごとに適切なキーワードやタイトルを付ける作業だ。時間をかければ自分でも出来るが、なにせ日本語、英語、スペイン語ポルトガル語の4ヶ国語もある。

これもすぐに効果を現れるようなことはないが、やるとやらないとでは雲泥の差が生まれる。

ふと何気なく手にとった漫画に「一国の将軍というものは、最弱の兵士でも戦に勝てるように作戦を考え、一国の王となれば、どんな無能な将軍が指揮しても戦に勝てるように戦略を練るもの」という言葉があった。

人は誰でも自分を基準に仕事をしている。 そうして、多くは失敗する。

自分に出来て、なぜ人に出来ないか理解していないからだ。

そういう自分も、人に多くのことを期待していたのだろう。 それを根本的に見直す必要がある。

人生学ぶべきことは多い。 多くの人は1足す1は2になると思い込んでいるが、本当はそれは4にも5にもなるし、時には10にもなる。いかに今は見えない伏線をそこに張り巡らせるかが戦略であり、経営者の仕事なのだろう。

カリブ海の浜辺でゆっくりと考えることにしよう。