Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

ビジョンと責任の狭間で:Beejay先生の退職について

創業からワンズワードオンラインに勤務してくれたBeejay先生が退職した。 そもそも、妹であるKaye先生が退職したのも、Beejay先生が「日本に働く」ことを彼女に薦めたからだ。

シチリア島

だから、彼女も無事、日本で就職して働けるようになったことが素直は嬉しい。 (これにも色々と紆余曲折あり、本当に神経をすり減らしました・・・・イタリアのビーチでゆっくりします)

彼らはいつも双子のように行動を共にし、今度のことも常に「二人一緒」だったので、そういう意味では安心だ。日本に行っても二人で協力しながら、生きていくだろう。こうして、創業メンバーは残すところ、Joy先生とShawie先生の二人となった。

組織は変わる。 それはとても正しいことだ。

だが、今働いている人たちにきちんと「ワンズワードで働く夢」というものを提供出来ているのだろうか?

もちろん、待遇面を良くし、日本に一年に一度は招待して、人間的にステップ出来るようなチャンスを出来る限り与えてきている。

彼ら二人も実際にワンズワードに招待されて日本に行かなければ、今回のように「就職する」というステップを想像出来なかったかもしれない。だが、彼らのステップアップは結果的には「ワンズワードの外」にしかなく、これからもこの規模の会社に留まるようであれば、同じことが繰り返されるだろう。

これからは社内でもステップアップ出来るように体制を変えていく必要があるのかもしれない。だが、その際に最大の壁となるのが、ワンズワードで働いている人たちのメンタリティーだと思う。ずっと先生として働くこと以外に彼らが「その先」まで、この会社に期待しているのだろうか?

今年は、オンライン英会話スクールのスペイン語版、英語版、それにポルトガル語版をリリースした。それにフィリピン格安マンツーマンスクールの老舗CNE1様とも提携させていただいた。さらに鬼丸昌也さんという優秀なリーダーに率いられたNGOであるテラ・ルネッサンス様とも提携した。

そして、近日中にサイトを全面リニューアルして、オンラインスペイン語、オンライン日本語サイトもきちんと形にしていく。2,3年先を考えて、これらの手を打っているが、なかにはなぜか不安に思う先生もいる。当然、きちんと説明しているが、それでも彼女たちに取ってみれば、「変化」が喜ばしいことではないことも理解出来る。

毎日、パソコンの前に座って、たくさんの生徒様とレッスンが出来ればそれでいい、ということも同時に理解出来る。

そのような人たちのために、色々な施策を打っているのだが、それを理解してもらうには実際にもっと規模が大きくなってきてからだろう。

人は目に見えるものしか信じない。 そして、本当に大事なことは目に見えない。

自分ができる事は経営者としての説明責任を果たし、目に見えない大事なことをまっすぐと見つめて、これからの不況や価格競争などに負けない「差別化できるサービス」の提供を考えていくことだろう。

着物を着た外人