人生の第二打は何歳ぐらいのときだろう?
1打目は20代だとすると、やはり30代前半くらいだろうか?
村上龍は第二打でその人の人生が決まると書いている。
Par4でバーディーかそれ以上を狙うならば、2打目では確実にグリーンに
届かないといけない。しかも、よりカップに近いところを狙わないとバーディーが取れない。
パーを狙うならば、第二打は刻んでいけばいい。
グリーンが見えないのならば、見えるところまで刻むのだ。
誰でも1打目ではできるかぎり遠いところへ飛ばす。
そうして、ふかすこともあるしOBに入ることもあるだろう。
それは結果論であって、遠くへ飛ばそうとした事実には変わりない。
僕の1打目はどうだったのだろう?
手ごたえとしては、思ったほどは飛ばなかったなというとこだろうか。
狙いも振りも悪くなかったが、少々力み過ぎた・・・まあ、そんなとこだ。
僕は今第二打目のテイクバックに入っている。
バーディー狙いはもちろんだ。
今更、刻むつもりはない。
問題はグリーンに届くかどうかだ。
まだまだ距離は遠い。
精一杯振ったとしても、やっと届くかどうかの距離だ。
しかも、20代の頃のようなエネルギーはもうない。
その代わり、狙いはもっと明確にはなった。
1打目で失敗しても、2打目で修正は効く。
だが今度はそうはいかない。
息を整え、神経を集中させ、僕は振り抜く。
今度こそ、自分の狙ったところへ届けと祈りを込めて。