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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

経営は娯楽:人生を賭けたエンターテイメントについて

いつもエロとう◯この話しかしない水野先生ですが、時々どかーんと炸裂することを書かれます。 (ベストセラー作家なので、当然と言えば当然ですが)

今はまだ埋もれている本物の経営者へ

このなかで一番共感した部分は下記です。

「仕事」より楽しい娯楽など、この世界には存在しないのですから。

経営者は仕事が好きというよりは、自分たちにとっては仕事は一世一代のエンターテイメントと捉えているふしがあると思います。

ちょうど昨日、親から引き継いだファミリービジネスを営むリッチなメキシコ人に招待されて彼の友人のパーティーに行ってきました。久しぶりに会った彼はどこか身を持ち崩しており、ちょっと心配になりました。話すことも女やドラッグのことばかり・・・・そんなことでしか興奮が味わえないのでしょう。完全に瞳孔が開いており、そのパーティーに来る前になんらかのドラッグをやってきたのは明白でした。

彼も経営者です。

20人程度の従業員がいて、また二児の父親でもあります。離婚しているので、子供と会う機会は少ないですが・・・・面と向かって「君の子供かわいそうだよね」と冗談めかして言えるほどは仲はいいです。たぶん、そんなことを言える人間は彼の周りにいないからだとは思います。

何が言いたいのかというと、「自分の仕事が娯楽になりえない経営者ほど、つまらないものはない」ということです。経営は24時間の仕事です。よく「ユウキは普段なにやっているの?」と訊かれますが、ほぼ仕事のことしか考えていません。ほかは取るに足りないどうでもいいことです。

経営は娯楽。

賭け金は自分の人生です。

のるかそるか、自分の人生をかけて勝負しており、さらには雇っている人たちの人生までそこにかかっています。会計上、彼らは「人件費」という数字でしかありませんが、一人一人が独自の人生を背負った人間です。だから、自分はそのことを実感するためによく彼らに会いに行きます。 (オンライン英会話・スペイン語スクールという形態なので、「会う努力」をしないと彼らの人生を実感できる機会はありません。先週も、うちでスペイン語と英語の先生をしているアントニオ先生と会ってきました)

そして、自分たちが提供する商品やサービスの先には「顧客」がいます。 彼らにいかに満足して喜んでもらえるか、それが一番重要な点です。

これからテクノロジーはどんどんと進化し、実際に「お客様」に会う機会は少なくなってくると思います。しかし、きっと彼らのニーズ、彼らがまだ知りもしないニーズを探り当てて、それを提供するのが経営者、起業家の仕事だと思っています。

米国で最も有望なスタートアップ企業10社

買い物代行やオンラインで中古車を販売する会社・・・・そのほとんどが、「人と人を介する仲介業」が最も有望なスタートアップ企業として選ばれていることから分かるように、顧客の潜在的なニーズを探り当てて、トライ・アンド・エラーを繰り返すしか成功する道はありません。

仕事は娯楽。

そして経営者にとっては、自分の人生、それに雇用している人たちの人生がかかっている経営という仕事が一世一代のエンターテイメントになるくらいではないと、成功はおぼつかない。 (雇用している人たちは結局のところ、もっといい条件があれば、そちらの仕事に移るわけで・・・「彼らのために!」なんて思いすぎると、結局すべては裏切られる結果になるということです。「経営もエンターテイメントである」という認識が一番正しいのかなと)

娯楽という定義は人によってまちまちだと思いますが、自分にとって娯楽とは「すべての責任を背負いつつ、それでもへらへらと笑いながら、顧客が潜在的に欲している何かを提供する」ことです。一番重要なのは、「へらへら笑う」ことではないかと・・・・マジ、経営者なんて「責任」だらけなので、へらへら笑っていられる図太さがないと努まらないのだろうなと。

なんてことを考えながら、今日も「自分が出来る仕事」を創出しつつ、明日の生き残りのために最善を尽くしていこうかと。