Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

真夏の富士急ハイランドにて。

小学校に入学前だったかと思うので、4、5歳の頃だったと思う。隣に住む「あっちゃん」と呼んでいた大学生の男性と仲良くなったのは。

 

きっかけは洗車をしていたあっちゃんに興味を持って声をかけたか何かだったが、今でははっきりと覚えていない。

 

それからよくあっちゃんが相手をしてくれて遊ぶようになった。会った時が夏休みだったのか、それこそ毎日のように色々なことをして遊んでいた。ギターを弾いていたあっちゃんは二階の窓越しに曲を弾いてくれて、姉と一緒に聞き入ったこともある。(今から考えると、映画のような話だが。)

 

京都の嵐山で育ったが、その頃の嵐山はど田舎で、目の前にはガレージがあって、その先には空き地が広がっていた。バブル時代になるとそれらの土地は全て宅地とマンションになって跡形もなく消えてしまい、地主も結局夜逃げしたと聞いた。

 

時代の移り変わりは早い。

あっちゃんは新しいことが好きで、大阪に出来た宙返りをするジェットコースターのことを聞きつけてきて、みんなで行くことになった。母、姉、自分、あっちゃんの四人でだ。

 

年齢制限で実際はジェットコースターに乗れる年齢ではなかったが、身長が高かったので、あっさりパスして乗ったことを覚えている。怖くて目を瞑って乗っていたが思い切って目を開けたら、それこそ宙返りの頂点のところで死ぬかと思った。

 

そんなことをふと昨日行った富士急ハイランドに行って思い出した。

 

 

習っている中国語の先生がジェットコースターが大好きということで話が盛り上がり、二人で富士急ハイランドまで行ってきた。身の回りにはジェットコースター好きな友達が皆無なので、富士急ハイランドに行ったのは10年以上ぶりだ。

 

色々と新しいジェットコースターを堪能したが、二人で「一番怖かったね。」と言い合ったのは、「FUJIYAMA」だ。何が怖いかと言うとその設備の古さだ。1996年に開業されているから、もう30年近く経っている。最新のジェットコースターは趣向を凝らされており、それはそれで恐怖を煽るが、施設の古さから来る怖さには勝てない。

 

そして、安全装置が緩いのか、若干体が浮く箇所が何箇所もあり、それがマジで怖い。最新のジェットコースターは上からも下からもがっつりホールドされているが、 FUJIYAMA先生はそんながっつり感はない。そして、レールも錆だらけで、それも恐怖を煽る。

 

全てのジェットコースターを制覇して、帰路に着いたが、今回行ってみてジェットコースターに上の年齢制限があることを初めて知った。(65歳以上はダメ。ちなみに高飛車、ええじゃないかに至っては54歳以上はダメ・・・・カウントダウンが始まっている。)

 

あっちゃんとジェットコースターに行った時には、想像もしていなかったことだが、人生というものは本当にあっという間だなと痛感した。

 

よく人は「仕事をリタイヤしてから、好きなことをやろう!」と言うが、何事も早く始めた方がいい。その瞬間瞬間思い切り、生き切るのが一番だ。

 

youtu.be

サンドウィッチマンのコントにあるように年を取ると、「少し頭が痛いのが、ずっと続いています。」のようになるのだから。

 

真夏の富士急ハイランドはおっさんには応えたが、行って良かったと思う。そして、また近い将来行って満喫しよう。10年後にはもう満喫できない現実があるので、それまで楽しもうと思う。