Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

2006-01-01から1年間の記事一覧

必要性

旅に思いを馳せる。 ラオス・ブラジル・ペルー・イギリス・インド・・・・・今年の冬はどこに行こうか迷っている。 ひとりでどこか行ったことのない街に行くのもいいが、久しぶりに友人たちに会いにヨーロッパに行くのもいいかもしれない。 行きたい国と聞か…

勝負の年

今年もあと一ヶ月ちょっとなってしまった。去年もあっという間だったが、今年はもっと加速した気がする。相変わらず、自分の目標がまるでこなせていない気もするが、ようやく人生の方向性のようなものは見えてきた。 今年はモロッコへ行って、その写真で個展…

A BAD DAY IN INDIA

それは前夜から始まった。 デリー発バラナシ発の飛行機は朝の11時発だ。 僕たちがいたアグラからデリーは電車で2時間半かかる。 デリー市内から空港までタクシーで40分かかるが、余裕を見て8時にはデリーに着いていたい。それなら1時間かかったとしても、出…

マグナム

今日、注文していたリーズ・サルファティ(Lise Sarfati)の写真集が届いた。 彼女は、アムステルダムで開かれたドキュメンタリーカメラマンためのワークショップで、僕の教官だったので、少なからず興味を覚えていた写真家だ。 日本ではそれほど知られてい…

芸術起業論

最近、村上隆の「芸術起業論」という本を読んだ。 まわりに村上隆を好きだという人間はいないが、嫌いだといっている人間は山ほどいる。 そんなこともあり、興味があったので、六本木ヒルズに行ったついでに、彼の本を買った。 (六本木ヒルズの本屋で、村上…

眠れない夜のために

あと数日で10年ぶりにインドの地を踏むことになる。 あれはたしかに21歳の夏だ、初めてインドへ行ったのは。 あれから本当に10年経ったのだと、実感する。 まさかこんな31歳になっていようとは思ってもいなかった。 とくに後悔なんてしていないが、人生不思…

ふるさと

“ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの” 室生犀星 久しぶりに京都へ行った。 そして、生まれ育った家へ行った。 正確に言うと、生まれ育った家があった場所へと赴いた。 思い出のたくさん詰まった家は、僕がイギリスに留学しているときに …

曲がり角

僕は曲がり角が好きだ。 知らない街を歩いても、美しい曲線を描く路地裏の曲がり角に釘付けになる。そして、必ずその先にあるものに強烈な興味を覚える。 曲がり角には、それを超えたらそれまで見たこともない光景が広がっている可能性がある。もちろん、そ…

ワールドカップ

柳沢や高原は素晴らしい才能を持った選手だと思う。 ゴールを決めること以外の仕事では、ロナウドよりも能力はある。 でも、その肝心のゴールという結果だけで評価されるポジションがフォワードだ。 国民性といったら仕方がないのかもしれないが、シュートと…

メタルマクベス

メタルマクベスというミュージカルを見た。 劇団☆新感線は噂ではよく耳にしたが、実際見るのは初めてだった。 http://www.vi-shinkansen.co.jp/ 脚本はクドカンだけあり、凝りに凝っていて、なおかつ面白い。 シェイクスピアを心から敬愛するイギリスの人々…

発展的ななにか・・・・

写真展が終わった。 ふと、どうして僕は写真展をやろうと思ったのかと思いを巡らす。 僕はきっと不器用な人間だと思う。もっとうまく生きれたらと思う。ここ1、2年で周りの環境が劇的に変わり、それに対応するだけの何かを捜し求めている。 写真展はそういっ…

Travel, Time, Morocco(6)

個展が始まった。 オープンニングパーティーには大勢の人が来てくれて、大盛況だった。 この場を借りて、御礼を申し上げます。 [caption id="attachment_4677" align="aligncenter" width="300"] Morocco 2006[/caption] これがはじめての個展だ。 今まで何…

Travel, Time, Morocco

子供の頃から、旅することを夢見ていた。 成長し、旅が出来るようになる年齢になると、旅することに夢中になった。 だが、その熱中も長くは続かない。 その転機となったのはインドへの旅だと思う。 インドに三ヶ月居て思ったのは、これほどまでの興奮と刺激…

ゴミ

今日、久しぶりに荷物を整理した。 生きれば生きるほど、ゴミは溜まる。 人生の総量なんて、ゴミの数で決まるといっても過言ではないのかもしれない。 どうして捨てられないのだろう? とりあえず取って置こう思ったものなんて、たいてい二度と必要ない。 そ…

空を見ることが好きだった。 小学生の頃、空ばかり見ていて先生によく叱られた。 新鮮味のない授業を聞いているよりは、雲の流れなどを見つめているほうが楽しかった。 きっと変化が欲しかったのだろう。 雲は風で流されるので、それでようやく自分もどうや…

Time, Travel, Morocco(5)

今日、ギャラリーに行ってモロッコ写真展について、色々と決めてきた。 初めての写真展なので、正直不安はあるがなんとかなるだろう。 タイトルは「Time, Travel, Morocco」とそのままフォトダイアリーのタイトルをつけることにした。 開催時期は正式決定で…

Time, Travel, Morocco(4)

なぜそもそもモロッコだったのか? 同じようにモロッコを旅した友人と共に、色々と考えを巡らしてみた。 べつにチベットでもベトナムでもラオスでも、どこでもよかったはずだ。 ただ刺激が欲しかっただけなのかもしれない。 でも、やはりモロッコでなくては…

Time, Travel, Morocco(3)

砂漠の朝はゴージャスだった。 強烈な朝日に照らし出された砂漠はなんとも神秘的で、筆舌に尽くし難いとはこういう光景のことをいうのだろう。 砂漠以降のモロッコの風景はどれも色あせて見えるほど、砂漠の光景は印象深かった。 あの砂漠を見ただけでも今回…

Time, Travel, Morocco(2)

記憶は混濁する。 結局、人間は記憶のうえで存在しており、自分以外の人々を思い出すのはそういった記憶のうえでの話だ。 毎日、顔付き合わすことのない膨大な数の人々は、その記憶のうえでのみ存在することになる。 あんなに色鮮やかな記憶だったモロッコの…

Time, Travel, Morocco(1)

人はどうして旅に出るのだろう。 旅をするたびにそう思う。 モロッコは僕の思い描いていた通り、異国の地だった。 東南アジアやヨーロッパの風景に見慣れた自分にとっては、まさに未知の土地だ。 その匂いや空気にとても興奮させられた。 いつものようにろく…