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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

21世紀はアジアの時代:漫画で生き残れ日本!

21世紀はアジアの時代と言われているが、ではアジアのリーダーとなるような国は一体どの国だろうかと考えたときに、実はもうそのような考え方が通用しないのでは思った。

一国が富を独占するような時代は幕を閉じ、これからの時代は各国の優秀な個人がネットワークを作っていき、文化的にも経済的にも世界を引っ張っていく時代になるのではと思う。アメリカの経済は壊滅的だが、ジョブズ率いるアップルは、コンピューターの世界においてはリーダーとなりつつある。そして、その状況はしばらく続くだろう。

アートの中心は一昔前はニューヨークだったが、911以降はすっかりその存在感は薄くなり、逆にヨーロッパのほうが活気づいている。2年ほど前に訪れたベルリンなどはアートがすっかり生活に根付いており、周辺諸国からの移民も多く受け入れているので、変革のスピードが非常に早い印象を受けた。同時期に訪れたロンドンよりよほど活気があり、人々の顔が明るかったのが印象的だった。

それらの国と比べて日本はというと・・・・・もういっそのこと漫画に特化して輸出すればいいのではと思う。漫画ほど他国と比べて圧倒的優位に立っているコンテンツはなく、少なくてもしっかりとした英語訳を付けて電子書籍などで販売し始めれば、かなりのインパクトを世界に与えることが出来るのではと思っている。

時代遅れの出版社がいつまで経っても権利を握ろうとしているかぎり、そのようなことは起きないかもしれないが、「ブラックジャックによろしく」の著者のように独自で漫画を販売していく作家が増えていけば、そこには大きなチャンスが広がっている。

以前は経済を制する者が世界を制していたが、今はもうそうとも言えなくなっている。経済規模で言えば当然中国が世界の中心となるはずだが、政治的にも文化的にも世界のリーダーとなるような要素は見当たらない。もちろん、引き続き経済では世界でそれなりの存在感はあるだろうが、一時期の日本のように「ジャパンマネー」などと言われて一世を風靡することはないのではと思っている。

(3年ほど前に上海に行ったが、そのときの印象よりも去年行った香港のほうがインパクトがあった。経済も文化もものすごいパワーを感じるが・・・・・中国に返還されたのが残念だ)

根本的にはもうどこに住んでも変わらないのかもしれないが、せっかくアジアの時代と言われているので、日本以外の国にしばらく住むのも悪くないと考えている。今まで行ったアジアの国であるベトナム、インド、タイ、韓国、中国、香港、フィリピン、カンボジア、マレーシア、スリランカシンガポールインドネシアから住みたい国はと訊かれたら、やはりフィリピンになるかもしれない。セブパシフィックのおかげでアジア各国に格安に行けるのも非常に魅力的だ。

バンコク・マニラ間が2000円という破格の値段のときもある。時期にもよるらしいが)

東京ほど暮らしやすい街がないことも知っているが、あまり長くいると感覚的にボケる気がする。まだ色々なチャンスが広がっているので、年末ゆっくりと考えるつもりだ。そして、年明けには台湾経由でフィリピンに行き、移住の可能性を探る。

来年も楽しみな一年になりそうだ。