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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

経験をアウトプットするために:オンラインでの語学習得について

今日のロレーナ先生のレッスンはずっとビジネスの相談だった。以前も「オンラインスペイン語スクール」を一緒に立ち上げようと相談されたが、あまり乗る気ではなかったので色々とアドバイスだけをしたら、今度は生徒のアメリカ人と一緒に立ち上げるという。

オンラインでの語学スクール(日本ではポピュラーなオンライン英会話スクールなど)というのは、ビジネス的にかなりおいしく映るらしい。

1.在庫を持つ必要がない。

2.あまりランニングコストがかからない。

3.先行投資がそれほど必要ではない。

4.定期的な収入が見込め(月額課金)、なおかつそのために仕入れを必要としない。

そしてあとはきちんと月額料金は払ってもらって、いかに多くの収益を上げるかを考えるわけだ。受講している人たちにはお金だけを払ってもらって、あとは受講していること自体を忘れてくれることが望ましい。

このビジネスモデルの代表的なものが、「フィットネスクラブ」だったり、「一度破綻した駅前留学で有名になったN◯◯A」だろう。(ワンズワードなんて、ボーナスレッスンチケットなんて謳って、レッスンをスケジュール通りに受講すれば、ただでチケットがもらえる。酔狂なシステムだと思う。ビジネス的な観点からは間違っているが語学習得論で言うと正しい・・・・誰もそんなことは話題にしないけど)

ビジネスとはそういうものかもしれないし、それはそれでいいと思う。「お金を儲けたい!」というのは純粋な動機として、もっと評価されてもいいし、そのために頭を悩ますことも尊いものだ。(ホリエモンなどは「拝金主義」と揶揄されたが、みんなお金を儲けたいと内心では思っているくせに、ひどい言い草だ)

でも、自分はそれにはあまり興味が湧かない。こればっかりは仕方がない。もうシステムはあるので、韓国語でもスペイン語でもやろうと思えば明日からでも出来るが、食指が動かない。

そうして、自分に触発された人がどんどんオンラインスクールを立ち上げていくのを、ぼーと見ている。それもそれでひとつの在り方だ。

では、自分は何をしたいのかと考えると、まずは「問題解決」が念頭にある。オンライン英会話スクールを立ち上げたのは、「正当に評価されるべき人が、あまりに不当に評価されていた」ことと、「語学習得に必要なのは優秀な先生との出会い」であるという信念が融合したからだ。

そんなことを言っていると多くのビジネスチャンスは逃すし、当たって砕けろの精神で何でもやってみたほうがいいのかもしれない。

それにほかの言語にあまり興味が湧かないのは、とりあえず英語さえ話せるようになれば、世界ではなんとかなるということを経験的に知っているからだと思う。あとは趣味の問題だ。

英語をどうしても話せるようになりたいと思う人のためには力になりたいと思うが、スペイン語をどうしても話したいと思う人がいれば「留学したほうが手っ取り早い」と思ってしまう。(やるとしても、ターゲットはアメリカ人とかのほうが好ましいので、ある意味ロレーナ先生はいいパートナーに出会えたのかもしれない。日本人がゼロからスペイン語を習得するのには多大な時間が必要なので・・・・・あとは留学直前集中コースとか限られたニーズだろうな)

せっかくブエノスアイレスに住んで得難い経験をしているので、この貴重な経験をアウトプットはするつもりだ。今はそのための充電期間だと思っている。今、目の前に与えられた瞬間をより充実したものにしていけば、おのずとその手がかりも手に入るだろう。