フレデリックと久しぶりに再会した。

彼とはメキシコシティで知り合って気が合って、一緒に遺跡に行ったり、食事をする仲だった。ローマで再会するのは11年ぶりだった。一度、彼はその後日本に来たので、その時にも会っているが、コロナ前だったのでやはり10年近くは会ってはいない。

フレデリックは母親がドイツ人で、父親がイタリア人だから、ドイツ語、イタリア語は当たり前のように話し、さらにフランス語、スペイン語、英語も話す。
その語学力もあって今では旅行会社に勤務しているとのことだ。
それほど頻繁にはもう会わないが、旧友との再会は嬉しいものだ。特に何か話すことがあるわけではないが、他愛もない話で盛り上がり、夜が更けていった。
世界中、色々と旅して回ったが、結局のところ、その土地そのものよりも、そこでの出会いの方が思い出が深い。
多くの人とはもう会うことはないとは思うが、その中でもフレデリックのように連絡をすれば、喜んで会いに来てくれる人たちもいる。友人の定義は色々あるが、それが損得抜きの付き合いだとすると、彼は間違いなく友人と言えるだろう。
この頻度でしか会わないとなると、もはやあと数回会うかどうかだが、人生何があるかは分からない。メキシコシティでは、多くの人たちとの出会いがあり、今でも付き合いのある人たちが数人はいる。フレデリックとも話していたが、メキシコシティでの日々が、昨日の出来事のように思える。
そういうビビッドな思い出をこれからも多く持てるように心がけたい。