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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

間違いだらけの外国語学習方法について

5ヶ国語を同時に習って、わずか1年で習得したという記事を読んだ。

How I Learned 5 Languages in One Year

もちろん、5ヶ国語すべてペラペラになったわけではないが、それでもすごいことだと思う。ロシア人の彼女にとって中国語は難しかったと思うが、それでもB2レベル(ビジネスまでこなせるレベル)まで到達している。

ドイツ語(B2) スペイン語 (A1) フランス語 (A2) 中国語 (B2) チェコ語 (A2)

ちょうど2歳になったばかりの乳幼児を抱えての5ヶ国語習得だ。それだけでも賞賛に値する。そのやり方については、詳しく記事を読んでもらえばいいが、ここでは「間違った外国語学習方法」を自分の経験を踏まえて、語ってみたい。

1. ゴールが明確ではない

2014年の10月にイタリアに一ヶ月ほど旅行する計画を立てたので、その年の6月からイタリア語を計画的に習い始めた。この時点では「イタリア旅行で苦労しない程度のイタリア語力」を身につけることが目標だった。

素晴らしいほどにゴールは明確だし、イタリアに行くまで4ヶ月もあったので、この時点で「勝った!」と思い、勝利を確信していたが、見事にこの計画は頓挫した。

なぜか?

アルゼンチンに2年、メキシコに2年住んでいたので、スペイン語は話せる。 すると問題が生じる。なぜなら、スペイン語とイタリア語は思った以上に親和性が高く、スペイン語が話せるとイタリア語習得はさほど難しくなかったことだ。逆説的だが、習得が簡単すぎると人間はだらけるのだ。

最初の10レッスンくらいで、ホテルやレストランで使うような簡単なイタリア語はマスター出来た。そうなると、モチベーション的に継続が難しかった。そのときに次のゴールを設定し直す必要があったが、「イタリア旅行のあとにイタリア語は必要なのか?」という点が明確ではなかったために、うやむやになってしまった。

それに、「3ヶ月くらいみっちりやれば、イタリア語はいつでも習得できるのではないか」という安易な考えが生まれたので、だらけてしまったこともある。知り合いのメキシコ人がティーンエイジャーの頃にフィレンツェに半年留学していたので、「イタリア語は習得したの?」と訊いたら、「するわけないじゃん!スペイン語で問題なかったし!」とはんばキレ気味で言われたことがある。

まあ、気持ちはわかる。たしかにスペイン語話者とイタリア語話者は、お互いの言語を知らなくても8割くらいは意思の疎通ができる。

そうして、たいして勉強しなくても「イタリア旅行で苦労しない程度のイタリア語習得は簡単」というなめた態度をとってしまい、勉強がおざなりになってしまった。

だが、最大の原因は下記だ。

2. 先生選びに失敗した。

イタリアン・ビギナーな日々

イタリア語を習ったベロ先生自体にはなんの問題もなかった。6月中旬から7月の終わりまでに、週3回から4回はレッスンを取った。だが、ベロ先生は7月終わりから9月までバカンスに出かけてしまい、それ以上彼女にイタリア語を習うことが出来なくなってしまった。

当然、ほかの先生を探したが、難攻し、そうなると「まあ、いっか」となってしまった。

鉄は熱いうちに打て!」というが、まさにそのとおりで一度やる気なっていたのに、ちょっと間が空くと、そのやる気を再起動させるのは至難の技だ。

だからこそ、優秀な先生しか存在しないスクール・・・・そうまさにワンズワードオンラインのようなスクールで外国語を学習することが重要なのだ。(ステマ

モチベーションを継続するために先生が果たす役割は思った以上に大きい。 「この人と話したい」「この人についていけば、高みまでに連れて行ってくれる!」そのような先生との出会いは何事にも代えられないのは事実だ。

3. 学習を習慣化出来なかった。

学習を習慣化するには、やはりどうしてもモチベーションが重要になるし、それとスケジューリングも重要だ。うちのオンライン英会話スクールでも絶対にレッスンを受講できる時間である深夜や早朝にレッスンを受けている人たちがいる・・・・自分には無理だが、尊敬に値する。

誰だって勉強なんてしたくはない。 だからこそ、それを習慣化することが重要だ。

私がどうやって朝型人間になり、新しい語学を習得し、5倍の本を読むという2015年の目標を達成したか

上記記事にあるように「達成可能な小さな目標」から物事を習慣するのはとてもいい方法だと思う。乳幼児を持つ母親でも5ヶ国語を1年間で習得できたのだから、普通のサラリーマンでも英語のひとつやふたつ1年間で習得できるだろう・・・・ようはいかに時間をそのために作るかが問題だ。

とにかく、雨が降ろうが雪が降ろうが1日数時間、自分が習得したい言語を勉強する時間を作ることが外国語習得をするために最も効率のいい方法なのだろう。そして、それを数ヶ月以上続けることが重要だ。

今までプライベートレッスンまで取って習得を目指したが失敗した外国語は、フランス語、韓国語、ポルトガル語、それにイタリア語と数多いが、これからはそれを肝に銘じて頑張っていきたいと思う。