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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

正しい歳の取り方とは?:東京タラレバ娘

昨日、高校の同級生たちと会った。 お互い20年くらい音信普通だったが、フェースブックで繋がって、メキシコに住んでいるときに彼らの一人を案内したのが縁でなんとなくまだ繋がっている。

僕たちは校則も服装も自由で有名な私立和光高校という高校に通っていた。 バイク通学禁止なのにバイク通学したり、教室でタバコを吸ったりと、なんでもありな高校だった。当時から「自由のはき違い」と先生たちが声高に叫んでいたが、きっと今でも先生たちは同じことを言っているだろう。 (ちなみにうちの母親も和光で、姪っ子も和光に通っている和光家族だ。)

僕たちのクラスは、毎年5人くらい退学か留年をし、代わりに5人くらい入ってきたので、40人クラスだったはずだが合計すると60人くらい同じクラスに所属していたことがある中々アクティブなクラスだった。

そういえば、服装自由なのになぜか学ランで来ていたやつがいて、入学後一週間で問題を起こして退学したツワモノもいたファンキーな高校だった。

そんな学校に行くとたいてのやつはサラリーマンは務まらないので、結局自営業を営むことになる。かくいう自分もそのうちの一人だし、うちのクラスには5人くらいフリーランスのカメラマンがいるという話だ。(昨日一緒に飲んだ3人のうち一人はパン屋、もう一人は雑誌の記者、そしてもう一人はカメラマンだ)

そんな僕らもいい中年になったわけだが、一人だけ独身の女性がいたので、彼女の恋バナを一通りみんなで聞いた。

彼女は去年、21歳の男の子に恋をしたらしい・・・・そうなると仮想敵は18歳から25歳の若くて美人な女性たちで、41歳の独身女性が勝てる見込みは限りなくゼロに等しい。

だったらどうすればいいのかと訊かれたので、「自分を磨くか、土俵を変えればいい」とハイボールで若干酔った頭でそう答えておいた。僕の女友達で、数年前からパリに移住して今ではフランス語ペラペラとなり、フランス人男性をゲットしたアラフォー女子がいる。これは自分も磨いて、土俵を変えて成功した好例だと思う。

でも現実的に考えて、40歳を過ぎた女性が自分を磨くのはそう容易ではないのは確かだ。新しい外国語習得は毎日勉強しても数年かかるだろうし、エステや美容に走ったところで若い女子には敵わない。

東京タラレバ娘は「タラレバばかり言ってたら こんな歳になってしまった」33歳女子3人の話だが、それよりももっと上の世代が読むと、さらにイタイ話のオンパレードだ。海外だと年齢はそれほど重要視されないが、日本だとほとんどの場合、まず一番最初に訊かれる最重要事項のひとつになっている。

美よりも才能のほうが長持ちする」とオスカー・ワイルドは言っていたが、21歳男子に無謀な戦いを挑むような同級生に送る一番正しい言葉は同じオスカー・ワイルドの「自覚されたことはすべて正しい」という至言かもしれない。

東京タラレバ娘にもあったが、東京に住んでいる女子が田舎に行くと、「あらー、女優さんみたいね」と言われることもあるし、アラフォーでも50歳男性から見れば若い。土俵を変えて、さらに自分も磨けば勝てる戦はあるだろう・・・・と思う。