Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

調子をこかないことの大切さ:言語を学習するために必要なこと

日本から友人がブエノスアイレスに遊びに来ているので、また改めてサンテルモの骨董市や、そのほかの観光名所を回っている。しかし、それでも仕事は続き、人生も続く。このようなときについおろそかになってしまうのが語学学習だ。

ぶっちゃけ、どのようなときでも語学学習というものは、おろそかになる。

特に日本のように英語を日常使う必要がない場合、尚更そうだろう。また海外に行けば、すぐにその国の言語をマスター出来ると思っている「言語学習のおのぼりさん」も多いが、そんなわけはなく、ただただ勉強するしかない。

特に自分のように語学学校に通っているわけでもなく、ホームステイやアルゼンチン人と仕事をしているわけでもないので、スペイン語をがちで話す機会は毎日のスペイン語レッスン以外はそれほど多くはない。(だから、趣味のテニスやタンゴでなるべく多くの人たちと知り合おうとしているし、現地の人たちと会話するよう努力はしている)

言語をマスターする過程において、たかだか半年しか現地で生活していない言語学習者などは、超ビギナーにしか過ぎない。しかし、昔まだイギリスで英語を語学学校で勉強していた頃、半年くらい経ったら「もう私英語を話せるから、違う国へ行こうと思っている」的な発言をする日本人が多くて、驚愕した覚えがある。

あほかと思う。

彼、彼女たちの英語はせいぜい「日常会話がぎりぎり交わせる」程度でしかなく、英語で何不自由なく生活できるレベルではなかった。周りは外国人ばかりで、イギリス人と混じる合う機会がそれほどなかったので、自分の英語のレベルを勘違いしたかもしれないが、それでもやはり「言語をマスターする」ということに関しての理解が甘すぎる。

たしかに半年くらい経ったらある程度の会話は交わせるようになったし、周りのアルゼンチン人も「半年しか勉強していないのに、スペイン語上手!」と褒めてくれる。

・・・・・・でも、それは単純に「外国人として、まあおまえのスペイン語はそこそこいけるほうだし、現地に溶け込もうとしないほかの外国人からみれば、ましな部類だな」という程度の意味しかない。(ちなみに近所の中国人が経営しているスーパーの店主はスペイン語は数字しか話せません。それもある意味、驚愕です)

それを真に受けても仕方がない。

語学はスポーツと同じで、レベルが上がれば上がるほど、それに応じて負荷をかけていかないと上達しない。自分の計画では1年でまずは基礎をばっちり固めて、2年目からはなるべく現地の人たちと知り合いになり、彼らと過ごせるような環境を構築することだ。そうして、この国でしか使わないスラングや言い回しなども覚えるようにしていきたい。

というようなことを考えると、やはりブエノスアイレスには2、3年居た方がいいのではと最近思うようになってきている。それにしても長い道のりだけど、気長に取り組もう。