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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

古民家体験:アシガワ・デ・クラッソ

どういうきっかけか覚えていないが、ネットで山梨の限界集落で宿を開いたご夫婦の記事を見つけた。

woman.nikkei.com

なんだか面白そうだと思い、早速予約をした。冬は路面が凍るとのことで3月下旬ならばいけると思い本日早速やって来た。当然、温泉などは付いていなかったので、途中温泉に寄ることにした。

 

山梨にはとてもいい温泉が多いが、消毒剤を使用せず、本当に源泉掛け流しをしているところはとても少ない。そこで白羽の矢がたったのは「玉川温泉」だ。

 

onsenmeeting.com

 

確かに質実剛健な温泉だ。実際行ってみると、広大な土地にポツンと温泉がある。

(上記は温泉の前にある駐車場から撮った一枚です。あたりには何もないぜ!)

お湯は最高だったが、施設の古さなどはなかなかでしたが、印象は悪くなかった。というか、むしろもう一度行きたいレベルの温泉だった。

 

身も心も綺麗にして一路、宿がある芦川へと向かった。

 

(囲炉裏がある素敵な客間です。)

(炎が素敵なペレットストーブが置いてあり、とても暖まりました。)

 

今回は他にお客さんがいなかったので、これらの空間を占有できたが、合計2間あり、他にもお客さんがいた場合は共有することになるらしい。なんというか、親戚の家に泊まり来た感覚で来るところのようだ。

 

食事までは時間があったので宿の周囲を散策することにした。

目の前には清流が流れているが、昔はもっと水量が多かったらしい。しかし、今は水の流れが変わってしまい、ご覧の水量になったとのことだ。

集落があるところまで行ってはみたが、ついに第一村人発見とはいかず、限界集落であることをヒシヒシと感じた。

 

そして、待望の食事の時間となった。

前菜から始まりスープ、メイン、デザート、それに食後のコーヒーというフレンチのコースだ。

里芋のポタージュがとてもおいしかった。

メインは結構なボリュームで、妻は食べ切れず、途中で断念していた。

 

最後にイチゴのデザートをいただき、無事完食した。男性ならばいけるが、女性にはちょっと量が多いかもしれませんが、どれもとても手が込んでおり、美味しかった。

 

限界集落の中にあるので、コンビニもなにもなく、外出すると熊や鹿に遭遇する危険もあるところだ。奥様のお話しを聞くと、やはり人口はどんどん減っており、実際に住んでいるのはもう200人ぐらいとのことだ。

 

10年後には100人は切るだろうから、いよいよやばい状況になるらしい。その代わりにどんどん鹿や猪、それに熊の数は増えて、人間の居住空間に進出しているとのことだ。

 

八王子のコーヒー屋さんが芦川の水を持って帰るほど水の質はいいのだが、いかんせんウリがそれだけでは弱い。歩いてみても空き家しかないので、旅のアクティビティも何もない。

 

昔はこんにゃくを生産してそれで財を成した方々がたくさんいて、甲府にアパートを持っている方々もいるそうだ。そういうお年寄りたちは年を取りすぎると、引っ越してしまう。

 

ただ、一つ光明を感じたのは13人しかいない小学校だ。先生の数も13人もいて、マンツーマンでレッスンを受けられるらしい。だから、都会の学校でちょっと問題がある子が転校してくると、すぐに馴染んで問題も解決してしまうらしい。

 

今どきの都会の学校で馴染むのは相当な社会的スキルが必要だから、むしろ馴染めない子の方が繊細でいい子が多いのかもしれない。

 

そんなこんなで限界集落の夜、何もやることがないので、ブログを書いた次第だ。明日は北杜市に寄って帰る予定です。では、おやすみなさい。