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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

タイ留学のすすめ:選択肢が広がる語学留学

ブエノスアイレスのミロンガで仲良くなったドイツ系スイス人の女性から、「何をやっているのか?」と訊かれ、「オンライン英会話スクールを運営しているんだよ」と言ったら、なぜか興味を持ったらしく根堀り葉堀りと訊いてきた。

そこでひょんな話からケンブリッジ検定試験の話になり、彼女は自分も取ったAdvanced(C1レベル)の試験をタイで取得したという話を訊いた。なんでもケンブリッジ試験対策コースをタイで取って、テストも現地で受験したらしい。

頭が固くて有名なドイツ系スイス人が英語の勉強をしに、タイに行く時代になったことに素直に感銘を受けた。自分がスコットランドで21歳の頃取っていたケンブリッジ上級試験の試験準備コースは、ほとんどがドイツ系スイス人が占めており、ほかにはスウェーデン人がいたくらいだ。

スイスの英語教育は進んでおり、「ただ日常会話を学びに留学する」というレベルの学生はほとんどいない。何かしらの資格を取るか、イギリスの大学に行くための準備として語学学校に入る場合がほとんどだった。

タイ英語留学総論

タイの英会話学校① AUA

(■6週間コース 30時間:7,500円 60時間:15,000円とのことです。ただしレートは2010年のもの。今だともっと高い可能性があります。またレッスンは欧米ネイティブの先生です)

これを読む限りだと、「留学するなら、タイが一番じゃないか!」とさえ思えてくる。同じアジアでもフィリピン留学でネックになるのはマンツーマンレッスンで、ただひたすら英語を詰め込み、息が詰まる環境であることと、食事のまずさ、また学生の多くが同じ国籍(日本人経営の場合は、日本人ばかり。韓国人経営の場合は韓国人ばかり)であることが挙げられる。

どちらかというと、留学というよりは修行に近い。

3ヶ月程度割り切って英語だけ勉強するのには適しているが、プラスアルファの「人生経験」を得る環境とは言いがたい。(もちろん、なかには素晴らしい環境の学校もあると思いますので、根気よく自分に合う学校を探すことは必要かと)

いずれにせよ、選択肢が広がることはとてもいいことだ。自分が留学した頃は、語学留学は「アメリカか、イギリスの二択」だったが、今では随分と選択肢が広がり、スイス人がタイで英語の勉強をするようにまでなった。

タイには三度行ったことがあるが、いつ行ってもご飯がおいしく、バンコクから離れて近隣の島に行けば天国のような景色が広がっており、ある意味理想郷のような場所でもある。環境は申し分ないが、タイでの英語留学の一番のネックは優秀なネイティブの先生を見つけることかもしれない。

マニラなどもそうだが、バンコクにはたくさんの不良外人がいるので、そんな先生を雇っているところではなく、TESOLなどを取った先生が在籍している語学学校を探すのが一番だ。日本からタイは近いので、実際に体験授業などを受けてみて、最終的に受講するかどうか決めるのが成功の近道かもしれない。

自分が今、20代そこそこだったら、イギリスではなくタイの首都バンコクに留学するかもしれない。バックパッカーの聖地と言われているので、欧米人と知り合う機会も多く、英語を話す機会には事欠かないだろう。旅好きな魅力的な若者が集まる街でもある。

(「スラムドック・ミリオネア」でアカデミー賞を取ったダニー・ボイル監督の初の大作映画です。興行的に失敗し、批評家のあいだの評判も散々でしたが、大好きな作品のひとつです。冒頭の10分くらいのシーンで、ディカプリオがバンコクのカオサンロードを歩いているシーンを見て、バンコクに行くことにしたくらいです)

(原作も超おすすめです。比較的にやさしい英語で書かれているし、何よりも冒頭からストーリーに引き込まれます)