Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

去る者は追わず、来るものは拒まず:そして笑って死ぬということ

日本から友人が来て、一週間滞在して、そして日本へと帰っていった。もう10年もの付き合いなので、お互い長い付き合いなのだが、今会ってもそれなりに新鮮な発見があって面白かった。

とある年上の知り合いが「僕は自分と同世代の人間とはあまり付き合わない。もう40歳も過ぎると頭が凝り固まって、面白くない人間が多いからね」と言っていたのをふと思い出した。

幸いにも自分には何人か今でも付き合いのある同世代の友人がいるが、それでもやはり30歳を超えたあたりで、人間は極端につまらなくなる人間とそれでも面白い人間の二種類に分れるなと思う。

自分自身の場合、20代までは正直、人間的にあまりも未成熟で人に迷惑をかけてばかりだった。しかし、30歳を過ぎたあたりでそれなりに分別も身に付け、35歳で起業してから物の見方が随分と変わった。その間、友人は目まぐるしく入れ替わっていったが、それでも未だに付き合いのある人間は何人かいる。

それだけでもありがたいことだと思う。

「人は変わる」

このようなシンプルな事実に人があまりに無頓着であることに驚く。そうして、周りの人間がどんどんと変わっていっていることに気づかず、取り残される人間も出てくる。それでも、人間関係を続けることもありだと思う。学生時代の友人などはそのような部類に入るかもしれない。昔話をするのもたまにはいいものだ。

それでも僕はやはり、自分よりもはるかにレベルの高い人たちや刺激的な人生を生きている人たちと時を過ごしたい。

そのような人たちと出会いたいがためにブエノスアイレスくんだりまで来て、自分の人間関係を一度リセットしたのかもしれない。別にブエノスアイレスに格段優れた人物がいるとは微塵も思っていないが、外から日本を見つめることによって、もっと自分の人生をシビアに見れるし、人間関係についても色々なしがらみを断ち切ることが出来る。

場所はどこでもいい。結局のところ、人生はすべて自分で決断すべきものだ。その環境に応じて自分をいかに変化させ、進化させることがより重要だ。そして、自分自身が進歩出来ないのであれば、そのような環境からは抜け出すべきだろう。

成功を手に入れたいとかお金持ちになりたいとか、まあどうでもいい。何よりも重要なのは、「いかに人生を楽しみ、楽しむために自分自身をどのように進化させるか」だと思う。

環境は人を成長させることも出来るし、退化させることも出来る。そして、それについていかに自覚した行動を取り、自分の成長の度合いに応じて、高負荷をかけていくかだ。

人生は一度きりだし、100人いれば100通りの人生がある。その人にとっての「成功の定義」も100通りある。自分にとって成功の定義を何かと問われても正直困るが、それでももしかしたらこういうかもしれない。

死ぬ瞬間「あーあ、楽しかった」と言えたらいいなと。