Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

ワンズワード・メスカル始動のお知らせ:目指せ、酒販免許!

酒販免許を取得した。

結論から言うと、死ぬほど大変だった。いや、条件が揃えばそれほど大変ではないが、その条件というのが非常に厳しい。

sake-office.com

詳しくは上記を確認してほしいが、もっとも大きな問題となるのは下記だ。

  1.  法人の場合、過去3期で赤字決算があったらダメ。
  2.  個人で申請する場合は、自営業者として3年以上の経験ないと実際の申請は難しい。(なぜならば、過去3年の収支を提出する必要があり、青色申告していないと書類が揃わない)
  3.  持ち家がないと申請が難しい。なぜなら、賃貸物件だと大家から許可証をもらわないとダメなどでそれが大きなネックとなる。

そして、不動産の登記簿の提出する際に、地目というものがあり、それが古い物件だと畑などになっており、それだとNGなので、農業委員会に行って、地目変更をしないといけない。(妻の実家で申請したので、これで非常に時間がかかった)

 

自慢ではないが、書類を書くのは意外と得意だし、会社の登記も初年度の決算もほとんど自分で書類を揃えて申告した。だが、今回の酒販免許の書類作成に関しては非常に難儀をした。

なぜ酒販免許を獲得したかというと、メキシコのメスカルというお酒を輸入販売する予定で、そのために必要だった。(アガベ100%のとてもオーガニックなお酒で、若干スモーキーですが飲みやすいお酒です)

 

f:id:photo0827:20170606163301j:plain

mezcalbuensuceso.mx

Buen Sucesoというブランドと独占販売契約を締結し、その英文契約書を作成し、それを和訳して税務署に提出する必要もあった。(この時点で多くの人が断念するかもしれない)

 

今年の2月から申請作業に入り、ようやく昨日、税務署に行って酒販免許を受理してきた。税務署の酒類指導官の方々がとても親切で、懇切丁寧に教えてくれたが、ぽろっと「個人でここまで書類を揃えられる人もいません。みなさん、途中でギブアップして行政書士に依頼します。」と言われた。

 

きっと、最初の段階できっちりと書類を揃えたので、心証がよかったのかもしれない・・・・それにしても、日本でお酒を売るというのは参入障壁がまだまだ高いと痛感した。

 

輸入開始は7月を予定をしているので、それまでにアマゾンと契約し、営業ツールを作成して、本格的なウェブサイトも作成しないといけないので、なかなか楽しい。

特に販売先は決まっていないが、東京にはたくさんメキシコ料理屋があるので、地道に直接営業すれば、そこそこ売れるのではないかと楽観的に考えている。

 

メキシコではメスカルはすでにブームといってもいいぐらい流行っているが、日本では全く知名度がゼロなので、まずは知名度をあげるところからスタートしないといけない。

うーん、そういうのが楽しいと思う今日この頃だ。

 

 

 

アルゼンチンワインとすべての男は消耗品であるについて

このあいだ美容室に髪の毛を切りに行った。

そこでとあるメンズ雑誌を渡されて、ぱらぱらとページをめくって読んでみた。メンズ雑誌なんて読むのは、美容室に行ったときくらいだが、それくらいの頻度で読むには楽しいものだ。

そこでページをめくっていると村上龍の「すべての男は消耗品である」というエッセイが掲載されていた。

最近、30年分をまとめた全集を読んだばかりだったので、早速その最新のエッセイを読んでみた。タイトルは「若者よ、ワインに詳しくなるくらいならセックスしろ」だ。

ようは「世界中のワインを飲んでみたが、結論から言うとワインは移動に弱い。その国、その土地に行って飲めばどんな安ワインだって、おいしく感じるから、そんなものに詳しくなるよりは、若者だったらセックスしていたほうがよほど生産性が高い」という趣旨の話だった。

 

本当にいつも身も蓋もはないなと、村上龍のエッセーを読むたびに思う。

 

でも、たしかにワインは移動に弱いと思う。自分自身、50カ国以上の国々に旅したが、どこの国行ってもその土地で飲むワインはおいしいと思った。そして、世界中でもっとも美味しいワインの産地は聞かれたら、アルゼンチンと答えるだろう。

でも、それはきっと2、3年住んだ土地で、そのあいだにしこたまワインを飲んだからだと思う。アルゼンチンで飲むアルゼンチンワインはどんな安ワインでも美味しい。

 

アルゼンチンのワインは、ワインというよりは葡萄ジュースという感じで、とても飲みやすくアルコールをあまり感じない。

 

ただ、フランスに2年くらい住んだらきっとフランスのワインが世界一おいしいと思うだろうとは思う。それくらいその土地で飲むワインは本当においしい。

だからと言うわけではないが昨日、ワインショップでそこそこの値段のアルゼンチンワインを買って飲んでみたが、やはりまあたいしておいしくなかった。コンビニで売っている500円くらいのワインと大差がないなというのが正直な感想だ。

 

アルゼンチンに行くたびに、高級ワインを日本に持ち帰るが、そのワインを日本で飲むと本当においしい。移動に弱いといっても現地のワインをそのまま飛行機で持ち帰れば、それはたしかに現地で飲む味と同じなわけだ。

 

アルゼンチンから、肉とワインとタンゴを取ったら何も残らないと思うが、まあ肉とワインとタンゴさえあれば、人生そこそこ楽しいと思う。

 

 

村上龍の言う通り、若者はワインに詳しくなるよりはセックスしたほうがいいし、おっさんおばさんは、ワインに詳しいよりはタンゴがうまくなったほうが人生楽しいことは間違いない。

 

だからなに?

 

と聞かれても困るけど、世の中セックスよりも楽しいことはたくさんあることだけは間違いないとは思う。

タンゴでクラウドファンディング!日本で独自進化した新しい宣伝プラットフォームについて

生まれて初めて、クラウドファンディングに挑戦してみた。

クラウドファンディングというと、社会貢献的な活動しか対象にならないと思っていた。しかし、最近の日本のクラウドファンディングは独自進化を遂げており、どちらかという広告宣伝のために使用できるように最適化されているようだ。

www.kickstarter.com

クラウドファンディングというとまず思い浮かべるのは、アメリカのKickstarterだが、こちらは基本的に100%きちんとファンディングされないとイベント主催者には1円も入ってこない。

しかし、日本のCampfireやそのほかのクラウドファンディングでは、All-In方式というものが選択でき、1円でも支援されたらそれが全額入金される仕組みだ。(もちろん、手数料は支払う必要はある。Camfireの場合は8%だ)

 

地下アイドルのCDや写真集、地方劇団の公演のためなど様々なやり方で利用されている。ただ、やはり強いのは有名人によるイベントや企画で、あっさり100%以上のファンディングを獲得しているのはいつも彼らだ。

 

今回は自分の会社は全く関係なく、いわば趣味でしているタンゴのイベントのためのクラウドファンディングだ。

だが、このイベントは世界チャンピオンや去年公開された映画「ラスト・タンゴ」にも主演の一人とした出演したダンサーが来日するので非常に豪華絢爛であり、一般的に注目されるのではと思っている。

去年、実際ブエノスアイレスのこの会場にいて世界チャンピオンのセバスチャン・ヒメネスのこのデモを見たが、まさか彼のデモが日本で見られる日が来るとは思わなかった!(まあ、そのときのパートナーとは別れて、新しい人と来日するらしいけど・・・あるよねー、そういうこと)

 

個人的には地球の反対側にあるブエノスアイレスくんだりまで行かなくても、このような著名なダンサーたちが来日して、レッスンをし、デモをしてくれるのはありがたいと思う。

 

日本とアルゼンチンタンゴは一見、無関係のようだが、じつは結構関係が深く、毎年ブエノスアイレスに開催されている世界タンゴ選手権で優勝すると、日本でのショー参加が副賞として付いてくる。

よって、毎年のように世界チャンピオンが日本に来日し、さらに一度来日して日本を気に入った世界チャンピオンも来日するので、同時期に世界チャンピオンが何人も滞在しているというタンゴを学ぶ環境として素晴らしい国でもある。

ブエノスアイレスに住んでいる頃は世界タンゴ選手権なんて、特に身近に感じなかったし、世界チャンピオンなんて自分とは住む世界が違う人と思っていたが、日本にいると彼らと結構気軽に接している自分に驚くこともある。

economictimes.indiatimes.com

タンゴは以前からアルツハイマーにも効果があることは知られていたが、最近ではガン治療にも有効だということだ。タンゴ効果というよりも、ハグ効果とも言えるかもしれないが、沖縄の人たちが長生きするのはその密接なコミュニティによるらしいので、やはり人と人は常に触れ合って生きていく必要があるのだろう。

すでに高齢社会に突入している日本でも、今後はアルゼンチンタンゴはもっと注目されていくことは間違いない。

このクラウドファンディングを通して、一人でも多くの人にアルゼンチンタンゴを知ってもらえればと思っている。

3ヶ月で完全英語マスター!:国語スイッチの重要性について

昨夜、帰宅途中にアルゼンチンからメールが届いており、今日朝起きた時にそういえばまだその返事をしていなかったと思い出した。

メールの内容はよく覚えていたが、ふと果たしてそれが英語だったのかスペイン語だったのか、思い出せなかった・・・・

 

wired.jp

それで以前読んだ上記記事を思い出した。自分の頭の中には「スペイン語スイッチ」「英語スイッチ」「日本語スイッチ」が存在し、使う言語でいちいちスイッチを切り替えている。だが、実際に認識している言語の意味自体は同じだ。

日本語では「洗濯機」、英語では「washing machine」、スペイン語では「lavadora」と言い方は違うがどれも同じモノを表している。だから、昨日読んだメールの文章は脳はきちんと意味は理解したが、どの言語スイッチを使って、その意味を認識したかまでは把握できていなかったのだろう。

 

そういえば、いつもスペイン語で会話しているペルー人が自分と話すちょっと前まで英語で会話していたせいか、二人きりになってもそのまま英語で会話を続けた。

で、その途中に自然とスペイン語に切り替わっていった・・・・それが果たして意識的か無意識的か知らないが、ちょっと面白いなと思ってしまった。

 

そして、自分の場合、英語もスペイン語も通じない国に行くと、なぜかいつもとっさに出てくる言語はスペイン語だ。本来ならば、母国語である日本語で出てきてもいいと思うのに、100%スペイン語が出てきてしまうのは、なぜかと気にはなる。この間行った台湾でも、ずっとスペイン語が出てきてしまってなんとなくバツの悪い思いをした。(台湾なら日本語のほうがよく通じるのに・・・・)

 

脳科学の研究がもっと進むと、それこそ「3ヶ月で完全英語マスター」なんてことも簡単にできるのだろうなと思う。外国語が身につく秘訣は、きっとこの「国語スイッチ」にあると思う。

 

その切り替えがうまくできる人はけっこう簡単にマルチンガルになるのだろう。そして、スイッチを簡単に切り替えられるようになると、もう何語であるかなんて気にはならなくなるのかしれない。

 

 

 

 

人生の勝者について

世の中、物事に一生懸命になれるものを見つけたら、それだけで勝者と言える。

 

たいていの場合、中途半端に頑張り、中途半端に就職して、中途半端な恋愛をし、中途半端な失恋などもして、中途半端に人生を終わる。

 

リリー・フランキーも「多くの人が大リーグのような恋愛を求めるが、たいていの場合はウインターリーグのような恋愛で終わる」と言っているし、まあ人生そんなもんだ。

 

だからと言って、自分から努力して何かに向けて一生懸命になれるほどの熱量をたいていの人は持ち合わせていない。

 

別にそれが悪いとは思わないけど、そういう人たちが一生懸命頑張っている人を馬鹿にするのはどうかとは思う。

 

僕が親しくしているアルゼンチン人のタンゴの先生はいつも一生懸命だ。

 

このあいだはタンゴを踊りに来た人にモヒートを振舞うという企画をしたが、それを思いついた理由が近所にミントの葉が自生して、それを使えばいいと思ったらしい。

 

近所に自生しているミントを客に振舞う・・・・・なんだか色々とギリギリな気もするし、アウトのような気もする。参加した友人にこっそりそれを教えたら「だから、あのモヒートはシソの味がしたのか!」と変に納得された。

 

またある日は「すごいことを思いついた。中国、韓国、日本のオーガナイザーと組んで、アジアタンゴフェスティバルをやるんだ!」と目をキラキラさせて言ってきた。

3カ国を移動しなければ参加できないであろう参加者になんのメリットがあるのか何一つ理解できなかったが、本人はとてもわくわくしている。

 

人生、とても楽しそうで何よりだと思う。

 

一生懸命な人は空回りもするし、人に迷惑をかけるだろうが、それでもやはりこういう人たちがいなければ、世の中楽しくはない。

 

考えてみれば、ダンサー、アーティスト、起業家などみんな何かに一生懸命になって、そして彼らは人一番ほかの人に迷惑をかける人たちであるとは思う。

 

でも、彼らは自分の人生にきちんとコミットして、自分の人生なのにまるでその傍観者のような振る舞いをすることもない。

 

時々、親や周囲の人々に迷惑をかけるからという理由で、自分のやりたいことを諦める人がいるが、もったいない話だとは思う。またたぶん、もしかしたらそれは言い訳でそれほどの熱量がないのかもしれないとも思う。

 

ほんと、ニーチェがいうように「問うな、ただ踊れ!」というように、考えるよりも先に行動してしまったほうが人生はより充実したものになるのだろうなと思う今日この頃だ。

 

周りの人は迷惑かも・・・・・・しれませんがね。

 

 

ニーチェとタンゴとブエノスアイレスについて

問うな、ただ踊れ。 

フリードリヒ・ニーチェ

 10代の頃にすっかりニーチェにはまった僕は、ニーチェ哲学の中心を占める「踊り」という概念にも取り憑かれた。

ニーチェはそれまでの既存の哲学を「弱者の戯言」と切り捨てて、ディオニュソス的なものして称された根源的な生命の喜びについて人々に説いた。

 

ニーチェ哲学では、人生を踊りに例えて「踊ること自体には意味などなく、その踊っている瞬間瞬間がどこまでも美しく、その瞬間に没入すること自体が生きる上でもっとも重要なことである」ことが根幹となっている。

法律や常識などは人間同士が共同生活を過ごす上で決めた妥協の産物であり、本来の「人間らしさ」を損なうものであるということがその根底にある考えだ。

一見、アナーキストに見えるが、じつはその逆で自律した人間にならないと、「没入した瞬間」などには到達できず、ニーチェのいう至福の瞬間など訪れない。

 

で、すっかりおっさんになった僕は、今はアルゼンチンタンゴにはまっている。

 

そして、よくアルゼンチン人の先生たちから「日本人はタンゴを踊っていない。男も女もただステップを踏めばいいと思っている。」という愚痴を聞く。

それで、たまに来日する有名な先生などは、「タンゴを踊るとは?」というようなことを長々と説明するのだが、日本人には全く伝わらない。

日本人は良くも悪くも「正しく、きれいな」ものを求める。だから、ステップを正しく、きれいに踊ろうとする。悪くないはない考えだ。

でも、「踊る」とは:

ただ踊ること自体が目的であり、そこに正しいものや間違いなどない。いかに二人で一緒にその瞬間瞬間にに没入できるかが問題なのだ。

だから、ニーチェは人生とは過程であり、ひとつの連なりであると表し、結果を副次的なものと表したのだろう。

本場ブエノスアイレスのミロンガにいるアルゼンチン人男性がニーチェ哲学に感銘を受けてタンゴを踊っているわけでもなく、90%くらいの男はただひたすら「若くて綺麗な女性(できれば巨乳)」と踊りたくて踊っているのは事実だ。

 

でも、男女ともに「正しく、きれいなタンゴを踊る」ことには興味などなく、お互いただ気持ちよく踊りたいとは思っているから、結果的には先生たちが言う「タンゴを踊る」という境地には達している場合が多い。

 

だから、僕の男友達(変態)などは、「タンゴはセックスより気持ちがいい」と言っている。で、それはあながち間違っていないとは思う。

でも、だからと言ってよくタンゴに取り憑かれた人たちが、「タンゴは人生であり、人生はタンゴである」とか格言めいたこと言うけど、それは違うとは思う。(色情狂か!)

じゃあ、礼儀正しい日本人が享楽的なアルゼンチン人のように「気持ち良さ」を求めて、タンゴを踊る日がくるのだろうか・・・・まあ、それもないなとは思う。

でも、日本では快楽を求めること自体を否定しており、だから隠れ変態がたくさんいるというデータもある。(ワンズワード調べ)

ということは、ニーチェがいう「超人」とはもしかしたら、日本的には「変態」ということなのかもしれない。

変態が日本を変える・・・・夢がある話だ。

 

グーグル翻訳がすごいことになっていた!英訳・和訳も自由自在!

グーグル翻訳が進化して、実用レベルでも使えると昨年から話題になっていた。

jp.techcrunch.com

そして、今年に入ってさらにベトナム語、ロシア語なども追加され、ますます便利になっている。

 最近、英文契約書を翻訳する必要があり、疑心暗鬼になりながらも、グーグル翻訳に放り込んでみた。

f:id:photo0827:20170330150015p:plain

英文

The territory covered under this Agreement shall be the entire continents of Asia and Oceania to which the Distributor shall have all exclusivity to distribute all and any
present or future products of the Exporter regardless of kind quantity, hereinafter called the “Territory” <type or nature> unless the distributor expressly releases the Exporter in writing.

グーグル日本語訳

本契約の対象となる領域は、アジア、オセアニアの全大陸であり、ディストリビューターは、その種類、数量、種類、性質にかかわらず、輸出者の現在および将来のすべての製品を独占的に頒布するものとします ディストリビューターが明示的に輸出者を書面で公表しない限り、「テリトリー」と呼ばれます。

 

ええじゃないか!

 

もう、これでいいのではと思うクオリティだ。しかも、今回はただ英文の日本語訳を便宜的につけるだけなので、それほどの精度は求められていない。そのような場合はこれで十分だ。

 

では、英訳はどうだろうか?

 

311の震災があったときに日本全国が自粛せよという空気に包まれた。そのときに下記ブログを書いた。

agora-web.jp

それに共鳴してくれたプロの翻訳家が英訳をしてくれた。

keepmyword.hatenablog.com

日本語文:

復興の道は長く険しい道になるかもしれない。そうであるならば、いち早く「表面的な自粛」こそ自粛して、平常時の生活を取り戻すべきだ。節電することも重要だが、歓送迎会を中止しても節電にはならない。おいしものを食べて、楽しい思いを自粛しても、被災した人たちの悲しみは変わらない。たくさんの人たちが楽しみにしていたようなイベントを中止することによって、人々から活力を奪い、ひいては経済に壊滅的なダメージを与える。

グーグル英訳

The way of reconstruction may become a long and steep road. If so, we should refrain from "superficial self-restraint" as soon as possible and regain normal life. It is also important to save electricity, but it will not save electricity even if you cancel the welcome party. Eating good food and refraining from having a pleasant feeling does not change the sorrow of the affected people. By stopping the events many people have been looking forward to, it will deprive people of their vitality and eventually devastating to the economy.

プロの英訳:

The road to restoration may be a long, steep path. If that's the case, we should restrain from superficial "self-restraint" and return to our normal lives. It's important to conserve electricity, but cancelling a farewell party will not save power. Even if we restrain from eating tasty food and happy times, the grief the survivors feel will not change. If we continue to cancel events that many people will enjoy, the people will lose vigour and eventually the economy will suffer catastrophic damage.

 

悪くないんじゃない?

 

文法的にすごく違和感があるのは「 By stopping the events many people have been looking forward to」というところで、プロは「If we continue to cancel events that many people will enjoy」と訳している。

原文は「たくさんの人たちが楽しみにしていたようなイベントを中止することによって」だが、日本語特有のこのような主語が不明確なものに関しては、まだ改善が必要だと思うが、それでもニュアンスは伝わっている。

下手は翻訳よりも、グーグル翻訳のほうがよほどいいと思う。特に契約書など定型がある和訳や英訳に関しては、現時点でも精度が高く、それほどの修正を必要としない。

くだけた文章が多いブログなどはまだまだ校正が必要だとは思うが、それでも自分で一から英訳するよりも早く確実に英訳できるのではないだろうか?

 

すげえ時代になったもんだな。

 

英訳でも和訳でも今後は下訳などはいらなくなり、翻訳家の仕事はグーグルが仕上げてきた文章の校正がメインになるのだろうなと思う。そして、いずれはそれも必要がなくなるくらいの精度を獲得するだろう。

 

ただ下記のような日本文が抽象的な場合は、まだまだ精度が低い:

 

原文:空気の力を利用し根元からふんわりとした持続性の高いウェーブを最小限にダメージを軽減しながら実現します。

グーグル翻訳:We utilize the power of air to realize a highly persistent wave that is fluffy from the root while minimizing damage.

プロの英訳(ネイティブチェックあり):Air Wave technology utilizes air to lift your hair softly at the roots while minimizing stress to your hair. Our Air Wave styling gives you the resilient long-lasting waves that attract attention.

 

友人の美容室の英訳を請け負ったのだが、ここまでくると、プロの英訳が完全に原文を上回り、日本語文よりも意味が明確な素敵な感じに仕上がっている。キャッチコピーなどの主語が特にないものに関しては、やはりまだまだ使えないが、それも今後改善されていくだろう。

 

意味さえわかればいい翻訳などは今後はすべてグーグルで問題ないし、きちんと主語を入れるようにしておけば、グーグル翻訳の精度は飛躍的に上がるので、英訳をしたい場合は最初からそのように書けばいい思う。ちょっと実際に試してみた:

 

原文:Air Wave technologyは空気の力を利用し根元からふんわりとした持続性の高いウェーブを最小限にダメージを軽減しながら実現します。

グーグル翻訳:Air Wave technology utilizes the power of air to realize while maintaining a minimum of damage with high sustainable waves that are fluffy from the root.

プロの英訳(ネイティブチェックあり):Air Wave technology utilizes air to lift your hair softly at the roots while minimizing stress to your hair. Our Air Wave styling gives you the resilient long-lasting waves that attract attention.

 

わ、悪くはないけどね。

ふんわりが・・・・・直訳すぎる。

 

結論:グーグル翻訳で英訳をさせたい文章を書く場合は、主語をきちんと書き、なおかつ「ふんわり」など抽象的な単語を避けるとうまくいくということです。

でも、あと1年もすれば、それも改善されているでしょうね・・・・・