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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

お金持ちの悩みについて

今日、「アメリカの大金持ちには鬱が多い。」という話しでなぜか盛り上がった。代々のお金持ちではなく、急に数百億円レベルの資産が出来た人たちは内面がそれに追いつかず、どこか引け目に感じてしまいそれを紛らわすためにドラッグやお酒に走ると言う。

 

メキシコに住んでいる時に、よくお金持ちと会っていたが、残念と言うか当たり前と言うか彼らは至極楽しそうに人生を送っており、お国が違えば事情も違うのだろうと思った。

 

全くお金持ちではなかったけど、メキシコに住んでいるとき完全なノマドだった自分も人からよく「好きなところに住めるのだったら、毎日違うところに行って世界中を旅して回る。」と言われた。

 

でも、実際そういう自由を手に入れると、まず移動が億劫になる。それにすでに多くの国を旅していたので、住む場所よりもその時一緒にいる人、出会う人の方が重要なことに気づいてもいた。

 

ただ移動するよりも、その土地で築く関係性の方がより重要になってきている。もし、20代でそんな自由を手に入れていたら、もしかしたら毎日違う場所に行って旅したいと思っていたかもしれないが。

 

人生、色々なフェーズがあり、その局面局面で自分がもっとも成長できるステップを思い描いて、選択するしかない。あのままメキシコにずっと住むことも出来たけど、2年経つ頃にはすっかり毎日の生活に飽きていたので、日本に帰国した。

 

そうして、日本に帰国して3年も経ったが、今でもまだまだ日本に飽きていないし、この土地で色々と仕掛けていけると思っている。むしろ、メキシコにいた頃よりも充実した人生を送っている。

 

そのようなことを考えてみると、数百億円、いや数十億、まあ数億円でもなんでもいいけどうっかりそんなお金を作ったら、ひとまずはそれをまるっと寄付するか投資するかして、その状況を変えればいいのだろう。

 

人生は川と同じで、常に流動的で、流れて変化し続けていかねばならない。そうしないと淀んでしまう。一度淀んだ川は、またどんどん淀んてしまう。淀みがさらなる淀みを引き寄せるのだ。

 

人間そんなにすっぱり何かを捨てたり、切ったり諦めたりすることは確かに難しい。でも、物事に執着する人は軽やかさを捨てることになるので、やはり重い重い人生を送りがちだ。

 

ドイツの哲学者ニーチェが、「人生は常に軽やかであれ!踊れ!」と言っていたが、実際その通りだと思う。

 

そして、それがまた難しいので、それに対して一生懸命に取り組むのも楽しいと思う今日この頃だ。