ブエノスアイレスに住み始めたから、当然のように周りはみんな外国人となった。
スペイン語はブエノスアイレスに住み着いてから、ずっと勉強しているが、じつは英語の勉強も再開している。
以前も英語の本や英字新聞は読んでいたが、ここのところ毎日新聞を音読しながら読み、洋書もKindleを通じて購入している。
英語を使う機会はスペイン語に比べてずっと少ないが、アメリカ人やニュージーランド人、オーストラリア人、それとイギリス人の友人知人たちがいるので、彼らと英語で会話している。(そういえば、あと英語のネイティブ・スピーカーで足りないのはカナダ人くらいか・・・・南アフリカとかどっかの小さな島も英語ネイティブだった気もするけど)
英語はスペイン語と比べて発音が難しいので、やはり音読は欠かせないと思う今日この頃だ。特に以前は発音記号なる厄介なものでしか自分の発音が合っているかどうか確認出来なかったが、今では音声合成エンジンという便利なものがある。
上記TTSエンジンなどはもう本物と変わらない。自分がお薦めの音読の方法は、iPadで好きな英字新聞(比較的記事が短いBBC Worldなど)をFlip Boardに登録して読み、 分からない単語を辞書を使って調べるというものだ。
英語の先生などは、英英辞書を使えとよく言うが、個人的には単語をバシッと記憶したいのであれば、英和辞書のほうがいいと思っている。だから今、よく使っている辞書は「ロングマン英和辞典」になる。(学習という観点からは英英辞典のほうが勉強になるけど、効率と速さを重視するのであれば英和辞書のほうがいい・・・・学習スタイルの問題だけど)
だからと言って、英文をすべて和訳するのは間違っている。あくまで分からない単語だけを英和辞書を使って調べればいい。
ちなみにスペイン語はすべて英語に訳して覚えている。英語とスペイン語には似通った単語が非常に多いので、英語を習得すればかなり得だ。(文法はスペイン語のほうがはるかに複雑なので、そこで多くの英米人が躓く)
それにしても今の英語学習者はとても恵まれている環境にいる。自分がイギリスに留学して英語を必死に勉強していた頃は当然音声合成エンジンなんてものは普及していなかったので、イギリス人を捕まえては音読の練習に付き合ってもらっていた。(ゴダールの「気狂いピエロ」の脚本なんかを使って練習するという映画オタクでした)
それが今ではボタンひとつでネイティブもどきの音声合成エンジンがアクセントまできちんと再現して発話してくれ、非常に重宝している。記憶の定着率という点でもとても有効だ。
別に英語で論文を書く予定も資格を取る予定もなく、単純に英語で深いコミュケーションを取ることが出来ればいいだけなので、今の自分にとってはこれぐらいがちょうどいいと思っている。
それにしても語学の学習にはつくづく終わりはない。毎日知らない単語を学びながら、音読という筋トレを欠かさず、それでも会話のなかで知らない単語に出会ったりする。
だからこそ、楽しい。人は知らないことを学ぶかぎり、衰えることはない。そうして、今日も英文記事を音読し、それで世界情勢ついて学び、スペイン語の宿題をこなしている・・・・・終わることはない旅と思っているので、のんびりと気楽にやっていこうと思っている。