名作だと思って見に行った「えんとつ町のプペル」がそうではなかった件について@個人の主観 - Keep My Word というブログを大晦日に書いたら、元旦にBLOGSに転載されて、今日の時点で16万アクセスも叩き出して戦々恐々としております。
あくまで争点は名作ではないと指摘しただけなのに、すっかりアンチ西野扱いとなっています。
自分のように映画フェチではない人に、市民ケーンやらカサブランカ、ゴダールなど持ち出しても詮無いことで、だったら何を持って名作かという定義をどう説明しようかと思っていました。
そしたら、名作来ました!
夢を持つもの持たないもの、夢を達成したものや夢破れたもの、人生の目的もない人、あとは「ディズニーを超える!」と息巻いている人も優しく包み込んでくれるとても暖かく優しい映画です。
星の王子様ではないですが、「本当に大切なものは目に見えない」を体現している映画です。
人生の目的や夢を達成すること、あとは誰それを超える超えないなんてことは些細なことで、本当は今この一瞬一瞬が大切なんだと思わせてくれます。
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正論だけを言う「校長先生のお話」はたいていの場合、胸に響かない。
ソウルフル・ワールドでもリンカーン、コペルニクス、ユング、マザーテレサなどが「校長の先生のお話」の体現者として出てくる。だけど、どんな偉人に正しいことを言われても胸に響かないものだ。
なぜなら、人生は実際に体験してみないと何ひとつ分からないのだから。
実際に体験してみると、食べかけのビザ、チュッパチャップス、落ち葉などがとても愛おしいものに感じることができる。もちろん、他の人にとってみればガラクタでも、それらは当人にとっては大切な思い出が詰まったかけがないの宝物なのだ。
「アメリカン・ビューティー」という大好きな映画がある。
その中で、「僕が撮影した中で一番美しいもの」として宙に舞うビニール袋の動画を見せるシーンがある。この映画のエッセンスがすべて詰まった名シーンだ。
ソウルフル・ワールドでもこのシーンに匹敵するようなシーンがいくつも出てくる。夢を達成しても、人生は続く。そして、どんなに夢のような楽しい日々を送っても、いつかはそれらは日常に侵されて、夢もいつかは日常に紛れ込んでしまう。
しかし、それでも人生は続く。
意味や目的などに惑わされないで、ただひたすらこの一瞬一瞬を大事に大切に生きることが重要なのだ。
ピクサーのピート・ドクター監督は「カールじいさんの空飛ぶ家」を監督した人だが、この作品は冒頭の20分だけ名作だと思ったが、今回の「ソウルフル・ワールド」は歴史に残る名作です。
いつかは映画館で絶対見たい作品です。
コロナが終息したら、ディズニーが劇場で上映してくれることを切に願っております。