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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

セルヒオとの夜

2024年1月9日から4泊5日で日本に行くからという連絡がセルヒオからあったのは、もう2、3ヶ月も前のことだろうか。セルヒオは10歳以上年上のメキシコ人で、両親は日本人だがメキシコ育ちなので、日本語は話せない。

 

メキシコにいるときに親しくなって、何度か日本に来るたびに連絡をくれる。去年メキシコに行った時もセルヒオとは一緒に食事をした仲だった。

 

セルヒオは超がつくくらいお金持ちだし、常に気前がいい。今回も一人あたり3万円くらいのレストランを探して欲しいとのオーダーだった。(ちなみにもちろん彼の奢りだ。)

 

この歳になると、奢られる機会よりも人に奢る機会が増えるものなので、素直に嬉しいことは嬉しい。しかし、一人あたり3万円もするレストランなんて全く知らない。

 

それになぜだかセルヒオにはすごく気に入られて、事あるごとに誘いを受ける。メキシコにいたときは、なぜか男二人で小洒落たジャズバーに行ったこともある。かといって、特に小難しいことを話す仲でもない。ただ会って、お酒を飲んで、解散するというシンプルな付き合いだ。

 

先月にはセルヒオから何度も連絡があり、通話しながら、色々と段取りをした・・・・っていうか結構なおおごとになり、いつの間にか全日程をアテンドすることになりそうだったが、11日から香港行きが決まっていたので、結局二日間だけアテンドした。

 

(セルヒオとその彼女がご来日!)

 

初日は共通の友人が何人かいる寿司勇の島崎さんのお店でお寿司を堪能し、2日目はセルヒオが予約した和牛とお酒のペアリングの「和牛EMC」に行ってきた。

 

贅沢三昧の日々だったが、翌日からは香港に行くために朝4時起きだったので、早めに退散した。

 

 

セルヒオとは二人でどこか行く前に、すでに何度も会っていたし、常に奢るからどこか行こうみたいな態度なので、ある意味気軽だ。

 

だが、たまに一度しか会ったことない人やよく知らない人からも日本に行くからとアテンドを頼まれることもある。今まで最低だったのは、一度しか会ったことがないとあるメキシコ人女性から、「彼氏とすきやばし次郎に行きたいから予約して」という依頼だ。

 

今はホテルのコンシェルジェを通さないと予約が取れないが、当時は月の初日に電話して予約しないと行けなかった・・・・なぜほぼほぼ他人のためにそこまでしないといけないのか謎だし、そんなことを赤の他人同然の人間に頼めるのも謎だ。

 

自分自身も海外によく行くので、会いたい友達には事前に連絡するが、もう付き合いが途絶えた人々や、知り合い程度だと連絡はしないことが多い。相手に色々と気を遣わせるのも悪い気がするからだ。

 

ただ、またどこか偶然出会えたら、それはそれで素敵なことだろう。

 

と考えていたら香港にも何人か知り合いはいるが、今回は一人としか連絡を取っていないことに気がついた。まあ、そんなものだろう、人生なんて。