Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

2010年の目標

気づいたらすでに二ヶ月経っていた。
2010年は粛々と過ぎ去っていく。毎年、年末はどこか辺境の地へと行くのだが、今年は昨年暮れからスタートさせたオンライン英会話スクール「ワンズワードオンライン」の運営のために、ずっと日本に居た。しかし、どうにも旅の虫が疼き、いてもたってもいられなくなったが、プライベートで海外にいくわけにはいかないので、悶々とした日々を送っていた。しかし、撮影の仕事で海外にいく機会が訪れ、ほっと一安心しているところだ。

僕の友人でシンガポール人の写真家アーネストは、三ヶ月ごとに海外に行かないと息が詰まって気が狂いそうになるとこぼしていた。彼の気持ちは痛いほど理解できるし、僕も以前はそうだったが、最近は状況がそれを許さない。

今更ながら今年の目標を考えてみるが、今年こそは新しい作品作りをしないといけないと思っているし、それと同時に「ワンズワードオンライン」を成功に導かないといけないと思っている。幸いなことに僕の周りには自分よりも遥かに優秀な人たちが集まっているので、彼らの力を借りながらうまく運営していければと思っている。

それにしてもまさか自分が会社を設立して、事業を興すとは思っていなかった。流れがそうだったのでそうしたまでだったが、今でもあまり実感が湧かない。2009年はそれに伴って、以前は文学や小説、それに哲学の本しか読まなかったのに、ずいぶんとビジネス本や経理についての本を読んで勉強した。でも、一年を振り返ってみて一番印象深かった本と言えば「妻はがんなのに、僕は恋人のベットにいる。」という本だ。オランダで出版されヨーロッパではベストセラーになったが、日本では今ひとつヒットしなかった。だいたい海外小説なんて今時読む人は少ないのだろう。

去年のGWにたまたま会ったオランダ人に、この本を話をして盛り上がり「どうしてクルーンの本知っているの?」と言われたが、この本には国境を越えて訴えかける強い力がある。

僕は一生をかけても優秀なビジネスパーソンにはなれそうにないし、なろうとも思っていない。ほかの人よりも欠点の多い人間だということも自覚している。唯一、最大の長所は「人に嫉妬しない」ということかもしれない。だから、優秀な人たちと出会うと、心が浮き立ち本当に嬉しくなる。そういう人たちと今後は仕事をし、どんどん彼らから学んでいければと思っている。

今年はそういう出会いがたくさんあることを願っているし、また自分でも積極的に動いていくつもりだ。