巷では知られていないことだが、フィリピンのクリスマスは長い。
フィリピンでは9月からクリスマスシーズンがスタートし、親戚や友人主催のパーティーは11月くらいからひっきりなしにある。ちなみにそのせいか12月に入っての先生採用は遅々として進んでいない。なぜなら、面接のドタキャンが圧倒的に増えたから・・・・・急に親戚に不幸があったとか、面接直前の1時間前からインターネット接続が出来なくなったとメールがある。(では、どうやってネット接続したのか疑問だが、理由は教えてもらえない)
郷に入れば、郷に従うしかないので、来年1月からしきり直しにするしかないだろう。
時々、自分の面接態度を反省することがある。なんというか、その率直に言うと、「ものすごく感じの悪い面接官」だなと自覚しているからである。もうすでに70人ぐらいをこの二ヶ月で面接しているので、若干食傷気味なのだ。70人のうち採用したのは3名のみという確率の低さなので、その他大勢の人たちのクオリティの低さにやられてしまっている。
面接に際して、一ミクロンも期待など出来ない。どうせダメに決まっているというネガティブな感情に支配されているから、ついそれが態度に出てしまう。江原さん並の人格者でありたいと思う今日この頃だ。
ちょっといいなと思った先生候補でも、最終面接を担当している三姉妹からケチョンケチョンに書かれた不合格通知が送られてくる。仮にも人がいいなと思った人に対して、失礼ではないだろうかと時々思う。もっとオブラートにやさしく包んで欲しいものだ。
この状況が劇的に好転出来る要素がないので、来年も同じような作業の繰り返しだろう・・・・・
先日、先生たち一人一人とスカイプを通じて話した。どの先生も仕事に満足しており、SHAWIE先生などに至っては、よほどのことがない限り、一生ワンズワードで勤めるわと言ってくれた。SARAH先生は「どうしてワンズワードの生徒さんはみんな優秀な人たちが多いのかしら」と言っていた。ひとえに先生方が優秀だから、それに惹きつけられている人たちもまた同じく優秀な人たちが多いのだと思う。
チョイ悪おやじのJOE先生ですら、「ようやく働きがいのある職場を見つけた」と言っていた。リッチー先生は最近、発電機まで購入して停電が起ってもレッスンが行えるように自ら環境を整えている。みなさん、至極満足そうで何よりだ。
JENNY先生はもうなんだかとにかくテンションが高い・・・・・あのままどのように30代40代と生きていけるのか見ものだ。
少なくても、先生たちと生徒さんにとっては有意義な場所として機能していることが素直に嬉しい。これからのことは正直よくわからないが、とにかく今出来ることからやっていこうと思っている。