先日、松岡さんからcs60という不思議なものを入手したので試してみませんか、と言われました。
とても酷い私の肩凝りも治ると仰るのですが、厳密な仕組みは開発者の方にも分からないということでした。けれど、世の中、説明のつかないものほど面白い、という両親に育てられたせいか、躊躇なくやる気になりました。
まずは俯せに寝て、左の脚を目一杯上げるよう言われました。自分で、こんなものかなと感じる位まで上げた後、手始めに踵から土踏まずにかけてcs60でぽんぽんと打たれます。
場所によっては奥まで響きますが、痛くはありません。その後もう一度、脚を上げてと言われて、上げてみると、脚の付け根にバネがついて、活き活きとしてしまったかのようです。自分でも不思議な位に軽々と、高々と脚が上がります。
この時、このcs60は絶対に面白いものだ、と感じました。その後、つま先から腰に向かい施術が始まったのですが、兎に角気持ちが良くて、マッサージをされているような心地です。
ところが、太腿の外側に来た時に、突然、深部までどんと響く痛みを感じました。筋肉痛や打ち身の場所を思い切り、ゆっくりと押されたような痛みです。思わず、いたいっと言ってしまいました。
本当に上体が仰け反る程痛くて、一体何をされているのかと、必死に自分の脚を見たのですが、優しげな力加減で、ぽんぽんと押されているだけでした。
ただ、それを何回か繰り返して行くと、徐々に痛みが軽くなって来ます。奥深くまで響いていたものが、少しずつ表面に上がって来て、最後は殆ど痛くなくなる部分もありました。その後は腰、背中、頭、そして仰向けになり、同じ道順です。
また太腿で痛いのですが、次第に、あ、そこは絶対だめ、絶対に痛いからだめ、という箇所が自分で分かる様になります。触れられる前から、なんとなく察知出来ます。心の準備が出来るから良いのですが、痛い場所を通過している時は、本当に嫌です。
ただ、嫌な痛みではなくて、その後呼吸が深くなるような、良い痛みのような気もします。私は肩凝りが酷いので、肩の順番が来た時、恐怖に固まったのですが、拍子抜けする程気持ちが良く寝てしまいそうでした。
けれども施術が終わると、肩はとても軽くなっています。肩甲骨の可動域も、それまでとは比べものになりません。全身から無駄な力が抜けて少し気怠いのですが、常に緊張して上がってしまっていた肩が、見た目にも、自然と重力のままに落ちていました。
肩と太腿が繋がっているのだろうか?等と色々考えました。
何がどう繋がって、お互いにどう作用しているのかは全く目に見えず、自分で説明も出来ないけれど、明らかに確かな結果が出てしまう事の面白さと不思議に、思いを馳せた1日でした。