Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

アルゼンチンにおける10年の変化について

アルゼンチンはコロナのせいで鎖国状態が続いたので、外貨(ドル)を持っている外国人にとっては物価がかなり下がった。5年前に来たときに比べて、半額程度に下がっている印象を受けた。だから、外国人にとってみれば、以前と比べれば格段に生活しやすくなった。

 

正直、以前のレストランやものの値段は分不相応だと思っていた。あまりに高すぎるのだ。だから、高くて不味いと思っていたが、今は安くて不味い・・・・後者の方がまだ許容はできる。

 

このままこの価格が定着すれば観光客が増えるので、アルゼンチンにとっていいことだと思うが、彼らがそれをうまく継続できるかどうかは未知数だ。

 

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上記のような悲観的な見方もあるが、アルゼンチン人のほとんどは一生涯を通じてインフレと経済破綻と付き合っているので、大してこたえているように見えない。むしろ、2012年当時の規制だらけの時の方が国全体がギクシャクしていた。これからまた10年どう変わるかどうか分からないが、定期的に訪れたいと思っている。

 

大自然もあり、食料自給率も200%を超え、天然資源も豊富にあり、また人口も増えている。そして、国土のほとんどは平野なので、開拓し放題だ。これだけのポテンシャルがあるのに、ずっと燻っている。建国以来、本気を出さずに早200年!

 

世界中探してもこれだけ珍しい国も他にないだろう。

もはや人災と言える。

しかし、AIが発達してシンギラリティが起こって、AI統治の時代になったら真っ先に伸びるのがアルゼンチンかもしれない。

AIからしたら、「なんなのこの国、なんで今までこんなにダメだったの?」と理解不能になるだろう。それぐらいのポテンシャルはある国だ。

 

 

keepmyword.hatenablog.com

 

2012年に実際にアルゼンチンに住んでいる当時、上記のブログを書いた。後から読み返してみると、クリスティナ政権がペソ保護政策をとったせいで今の極端なインフレが起こったことが理解できる。住んでいる時ほど詳しくアルゼンチンの政治経済をフォローしていないが、その戦犯とも言えるクリスティナが今でも副大統領なのが、アルゼンチンらしいところだ。(結局汚職で有罪となったが、副大統領の不逮捕権のおかげ拘束を免れている。そのうちネットフリックスが彼女の人生をシリーズ化するだろう。)

 

タンゴのためにブエノスアイレスにばかり滞在していたが、これからは地方など行って未だ知らないアルゼンチンという国を体験したいと思っている。