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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

言語習得とキャラの獲得、それに英語とスペイン語について

使う言語によって、キャラが違う。

使う言語が「世界の見え方」を決めている:研究結果

たしかに感覚的にこれは正しいと思う。 英語を話している時と、スペイン語を話している時、それに日本語を話している時、それぞれ自分のキャラが違うとは思う。

とくに19歳で留学して、英語を日常的に話すようになって、「英語を話している自分」と「日本語を話している自分」にかなりの差があることが新鮮で楽しかった思い出がある。

スカイプもネットもなかった頃だったし、また日本人の友人をなるべく作らずに英語だけで生活していたので、なおさら自分の英語キャラはどんどんと確立されていった。

言語を習得する楽しみのひとつに、「違うキャラの獲得」というのも付け加えていいのかもしれない。人間誰しも「変身願望」はあるので、新しい言語を獲得するたびに、新しいキャラが獲得できるのであれば、言語学習も捗る。

アルゼンチンに住んでいる友人によく冗談で、「アルゼンチンはドイツ人に支配されてドイツ語を話す国になっていれば、こんなにしょっちゅう財政破綻を起こすことなく、順調な経済発展を遂げたかもしれないのに」と言っていたが、あながち間違いではなかったのかもしれない。

ラテン大陸がドイツ語圏だったら、ラテンの国々の経済は今のようにインフレと財政破綻に見舞われることなく、一大経済圏を築き上げていたのだろう・・・・それもそれで味気ない気もするが。

言語を学ぶということは、その国々の文化を学び、その考え方まで吸収していくことが証明されたわけだ。そうなると世界の多様性を維持するためには複数言語を話す人たちがこれから増えていくことが望ましい。英語が世界共通語になっても、自国の言葉を話して、アイデンティティを保つことはやはり重要だと思う。