Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

必要性

旅に思いを馳せる。

ラオス・ブラジル・ペルー・イギリス・インド・・・・・今年の冬はどこに行こうか迷っている。

ひとりでどこか行ったことのない街に行くのもいいが、久しぶりに友人たちに会いにヨーロッパに行くのもいいかもしれない。 行きたい国と聞かれて、即答できない自分がいる。

以前はもっとストレートに行きたいと思う国がたくさんあった。 行ったことない大陸、南米やアイスランドでも行けばまた違うのだろうが、ちょっと枯れた気分だ。

刺激だけを求めているわけではないが、やはり生きている限りは、できるだけ色々なことを体験したい。しかし、それが旅という手段でもいいのだろうか、と根本的なことを疑問に感じ始めた。もっと違ったことでもいいのかもしれない。最近、つくづく自分が温室育ちだと思うことがあり、生き方を見直したい。

旅の写真についても、よく考える。

ジョナス・ベンディクセンの写真集を見ていると、たかだか一週間や二週間滞在したくらいで、いかほどの写真が撮れるのかと思う。

彼は旧ソ連の国々の取材に7年ほどの歳月をかけて、写真を完成させた。

べつに労力と写真の出来が左右されるものでもないかもしれないが、彼ほどの才能を持った人がそれだけの歳月をかけて撮った写真は、度肝を抜かれるほどの出来だ。

旅の写真だけではなく、自分だけにしか撮れない写真について真剣に考えようと思う。 とか思いつつも、ついつい友達と朝まで飲んだりして、何事もはかどらない。

タイムテーブルでも作ってやらないと、間に合わないかもしれない。 撮るものを撮った人の写真は、本当に感動する。

そのストイックな姿勢と、創造ということに対してのあくなき欲求・・・・ 頭を垂れて、考える。

「人間は必要に迫られないと、努力しない」とはNYでお世話になったKANさんという写真家の格言だが、その通りだと思う。

「いかに必要に迫られる状況に自分を置くか」というが今の自分の課題だ。