このところ先生の採用活動を積極的に行っており、現在もフィリピン人1名、スコットランド人1名、アメリカ人1名を研修している。
(スコットランド訛りの英語が日本でどれだけ需要があるのか疑問ですが、めちゃくちゃ良い人なので仮採用しました)
フィリピン人の場合は、現地スタッフが書類選考をして、自分が最終面接をしているのだが、その最終面接を5分ぐらいで切り上げたら、ビビられた。
「まだ話して5分くらいしか経っていないじゃない!」と言われてしまったが、今まで採用した人たちも不採用した人たちもたいていその程度の時間しかかけていない。
ぶっちゃけ、話して二言三言で、採用か不採用か決定している。
自分が書類選考をする場合は、カバーレターも目を通すので、その時点で合否が決定している場合も多い。(それでもスカイプ面接するのはその確認作業だ)
ニューヨーカーのコラムニストだったマルコム・グラッドウェルが書いた本に詳しく述べられているが、人は人を2秒で判断する。そして、そのあと多少の時間をかけて、理由付けする。
そして、自分の場合、その理由付けする必要がたいしてないので、面接はほぼ5分で終わる。
それにスカイプ面接の場合、回線チェックのために、すべて自宅からスカイプをしてもらい、面接を行う。そのような隙ができやすい状況だと、よくその人の個性が出る。
思っきりラフな服装で挑む人や、ソファで寛ぎながら緊張感のかけらもなくこちらに話しかける人、逆光のために顔が真っ黒で全く見えない人、そんな人はすべて不合格だ。
2秒どころか1秒で不合格だ
(ちなみにフィリピン側から最終面接が回ってくる場合は、フィリピン側できちんとオリエンテーションをして、服装やバックグラウンドに映るものまでもチェックしているので、そんなことは起きない)
これはある意味、世界各国歩きまわったことによる副産物なのかもしれない。
旅をしていると、一瞬でその人がいい人か、悪い人か判断しないといけない。基本、ほとんどが悪い人なのだが、それでも中にはきらりと光る人もいるので、その判断はとても重要だ。
とくにインドやタイ、フィリピンなどのアジア、それに南米など、時には生命の危険も伴う判断がある。(南米は特に危険・・・・・タクシーの選択を誤るだけで命に関わるので)
それに比べたら、スカイプで面接して、彼らの履歴書を見ながら、彼らの素性を判断することなどは易しいものだ。個人的には、ブエノスアイレス在住のネイティブスピーカーは面白いバックグラウンドの人が多いので、面接するのもそれなりに楽しいということもある。
英語の先生としての優れたティーチングスキルというのも大事だが、結局のところ本人に魅力がないと話す気にもなれない。その点、フィリピン人も含めて、オモローな人が多いのがうちのいいところだと思う。
これからも5分面接で、優れた人たちを発掘していきたい。