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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

CS60の施術についての雑感

主語が違えば、全てが違う。

 

 

上記の甲野先生の本からの引用だ。甲野先生の本は何冊か読んだが、この本が一番自分に響いた。

 

主語が違えばすべてが違うということをCS60の施術に置き換えると、同じ箇所を同じように擦っても施術者によって結果は異なってくるということだ。

 

自分自身、西村先生の技術を少しでも自分のものにしようと、よく会いにいくが、訊いてもいまいちピンとこないことが多い。だが、教わったことを頭の片隅に入れておいて、ふと思いついた時にやってみると、「こういうことか!」と思うことがある。

 

また同じ箇所を同じように施術しても、それを受ける方によっても結果は異なってくる。西村先生はよく「一番大事なのは治療を受ける人の治したいと思う気持ち」ということだが、それは本当にそう思う。

 

それにCS60のような痛みを伴う施術に二回目以降通うには、相当な覚悟が必要だ。それでも治したいと思う方々は本当にすごいと思う。

 

CS60は、あくまで受ける本人の自己治癒能力を高めて治していく施術だ。それを行う施術者はあくまで謙虚に、どこをどうすればその能力を最大限に引き出せるか見極めていくことが必要だ。

 

ただ、悪いことにCS60は体が悪ければ悪いほど、痛みが増す。だから、重症な人ほど強烈な痛みが走る。今、半身不随の方が通ってらっしゃるが、CS60を置くだけでも激痛が走る。(本来ならば、麻痺しているから痛みは感じないはずなのだが・・・・)

 

そういう方には僕はヘラヘラと笑いながら、CS60を置くだけだ。ご本人には悪いが、同情はしない。同情したところで、治らない。むしろ、悪化するだけだからだ。

 

本当は因果応報やら祖先のたたりなどあるのかもしれないが、CS60の施術者としてできる一番のことは、ピンポイントで施術してご本人の自己治癒能力を最大限引き出していくことだろう。