Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

人生は大玉送り

今年は立て続けに信頼していた人たちが、こちらの信頼を失うようなことをして、自分の人生から消えていった。風の時代だからだろうか?

(ぶっちゃけ「風の時代」がどんな時代かわかっていないので、色々と調べてみたら、下記記事を見つけた。)

 

crea.bunshun.jp

自分の中の腐敗したものを明るみに出し、いったん、ゼロになって再生する覚悟が求められます。”

 

と記事には書いてあるので、人間関係のデトックスということなのだろうか。まあ、とりあえずは前に進むしかない。人生に変化は必要だ。

 

妻には「あなたは自分が思っている以上に人がいいから騙されやすい。」と言われしまった。これからは全力で警戒するが、それでもこちらの信用をある程度得た後は判断が難しい。

 

 

とまあ今年は色々とあるなと考えていて、キングダム70巻を読んだ。元々歴史オタクだったので、キングダムはずっと読み続けている。70巻は法の大家である韓非子が主人公である信に、「人間の本質とは何だ?」と問う。

 

性悪説、性善説という二元論ではなく、信は「人間の本質は命の火、思いの火だ」と言い放つ。

 

結局、悪人だった人間も状況が変われば、善人になりうるし、その逆もまた然りだ。性善説、性悪説の二元論の限界は、人の本質がずっと同じままという前提に立っている。

 

人間は悪か善かは、その場の状況によって変わっていくのがまず前提だ。

 

すべての物事は流れ変わっていく。実際に存在しているのは今この瞬間だけだ。本当は「この瞬間どういう人間であるか」からしか、他人のことを判断できない。過去も未来も実際は存在しないのだから。

 

仕事にお世話になった恩人が「人生は大玉送り」と表現した。後ろに誰かいるかも分からないが、自分の思いを乗せて大玉を送っていく。これは信が言っていたことと同じだろうなと思う。

 

できる限り命の火を燃やして、そしてその思いを後ろに紡いでいくこと。そうして人類の歴史は形成されてきたのだろう。どんな人間もその一部であることは変わらない。

 

過去に拘泥せずに、未来のことは心配し過ぎず、今この瞬間に集中すれば、ベストな結果が得られるだろう。

(騙されたら騙されたで、次行けばいい。騙された自分をいつまでも引きずっているとろくなことがない。)

 

それでもやはり人生、人間には希望しか感じないから、よしとしよう。