Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

量子医療と代替医療のはざまに:高城剛氏の講演

2019年12月19日に開催された高城剛メルマガ読者のイベントに参加してきた。

 

3千年以上も歴史のあるアユルヴェーダの話から始まり、最新の医療、波動治療、それに量子医療であるCS60がスライドを交えて紹介された。

 

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そもそも量子力学とは何かから理解しないといけない。

 

persol-tech-s.co.jp

 

ヨッピーの記事がわかりやすいので紹介しておく。 下記がその記事の引用だ。

 

「量子は、観測すると挙動が変わるんですよ。我々が見ていない所だと『波』としてふるまっていたのに、我々が見ちゃうと量子は『あ、今見られてる』ってことに気付いて、とたんに『粒』として振る舞い始めるんです」

 

量子の上記の特性に高城氏は絡めて、CS60を量子デバイスと呼んでいる。またCS60で施術しても治る人と治らない人がいると指摘し、おそらくそれは受ける側の意識に関係があるのではと推測していた。

 

ただ、個人的にこれは施術する側の意識にも大きく左右されると思う。施術する側が強烈に「治したい」と思っている場合と、「治るわけない」と思っている場合とでは自ずと結果は変わってくるはずだ。

 

そして高城氏は英語の意識の語源は良心と同じと説き、だからみんな良心を持って生きていけば世の中はより良い方向に向かっていくと説いていた。来年の1月には高城氏が西村先生と一緒に世界中を回って、その施術風景を撮影したCS60のフォトブックが発売される。西村先生が世界をどのように多少なりとも変えたか見れる貴重なフォトブックだ。

 

良心・・・・・悪意がある人が多い世の中だし、自分だって知らず知らずのうちに人に迷惑をかけてしまうこの世の中だ。量子コンピューター、5G、ドローン、自動運転など次々と新しい技術は生まれてくる。でも、それら自体がこの世界を変えることはない。

 

この世界をいい方向に変えるのも悪い方向に変えるのも、それらの最新のテクノロジーを使う我々にかかっている。一人のCS60の使い手としても、そのことを強く自覚している。

 

だからこそ、良心を持って施術をし、良心を持って生きていくことがとても大事なのだろう。

タンゴと腰痛、それにCS60パーソナル

先週の金曜日、タンゴ友達数人とタンゴを踊る約束をしていた。しかし、彼女は朝起きたら歩けないほど腰が痛いと言って、その約束をキャンセルしてきた。

 

それは気の毒だと思い、なんとか目黒まで来れるのであれば、5分で治るよとCS60目黒のサロンに誘ってみた。共通のタンゴ友達がCS60の効能をよく知っていたので、その彼女も勧めてくれて、なんとか目黒まで来てもらえた。

 

結果は下記の通りだ。

 

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(ちなみにミロンガとはタンゴパーティーのことです。)

 

朝、歩けなかった彼女は夜、バシバシとタンゴを踊っておりました。施術台にあお向けになってもらう時も、一度にはできず、まずは横向きになってから「よっこらしょ」という感じで動いていたのが、信じられないくらいだ。

 

特に彼女のように生命力があると自己治癒能力も高いので、効果てきめんだ。もちろん、施術にはそれなりの痛みは伴うが、腰痛のずっと長く続く痛みが5分もかからず解決するのであれば、個人的にはCS60による施術を選ぶ。

 

タンゴでは女性は高いハイヒールを履くし、更に腰をひねる動きが非常に多い。だから相当な負担が腰にかかるので、よく腰痛にはなりやすいと思う。かくいう自分も時々、腰が重くなるので、CS60で施術をしてそれを緩和している。

 

www.cs60.com

 

CS60は自分自身を施術したら、通常の3割程度しか効果がないが、今度CS60PERSONALというものが発売され、自分自身を施術しても100%効果を発揮するとのことだ。ただ、最大のネックは「どのように施術をすれば効果を発揮するか?」の説明を今後どのようにしていくかだと思う。

 

ただ、近所にCS60のサロンがない方々にとっては朗報だと思うし、今後使い方がもっと普及していけば、爆発的に広がっていくのかもしれない。

 

腰痛程度だと、通常バージョンでも自分自身で施術しても簡単に治せるが、もっと重度な疾患だと難しいとは思う。いずれにしても今後のCS60の展開がますます楽しみだ。

 

 

 

CS60とサウナと温泉

CS60で老廃した細胞を取り除くことは可能だが、それを排出することは不可能だ。だから、CS60で施術を受けた日は水を多く飲んだり、あるいはサウナに入って汗をかいて体外に排出することが必要だ。

 

 

サウナ▶︎水風呂▶︎外気浴という順に入ると、すこぶる体の調子はよくなる。上記本にも言及されているが、意外にもフィンランドは2018年の世界幸福度ランキングに1位になっている。

 

kiitos.shop

この本の筆者である本田直之氏はサウナがそれに少なからず貢献しているのではという指摘をしているくらいだ。

 

また日本は世界一の温泉大国である。

 

 

サウナに入る前に温泉など入ると、さらに体の調子はよくなる。上記の本に言及されて印象的だったのはミネラルの経皮吸収についてである。温泉に入ることによってサプリメントでミネラルを取るよりも、3倍から4倍ほど効率よくミネラルを取ることができる。特に不足がちな亜鉛が取れることを考えると、毎日でも入りたくなるほどだ。

 

CS60目黒に来るお客様から健康についてアドバイスを求められることが多くある。その時にいつも言うのはサウナの効能と、最近では温泉の効能についてである。最も手軽で、最も気持ちよく簡単に始められる健康法に違いない。

 

keepmyword.hatenablog.com

(ご参考までに目黒近辺の温泉銭湯と銭湯を紹介しました。ちなみになぜかホリエモンも銭湯に注目!銭湯、熱いぜ!)

 

ヨガやジムに通うこともいいが、それにサウナ、温泉を加えるとなおいいだろう。近い将来、サウナとCS60の施術を組み合わせた施設を建設したいと思っているほどだ。何れにせよ、CS60単体だと事業化は難しいので、他に何か組み合わせて展開をしていければと思っている。これからが楽しみだ。 

CS60施術者の集いについて

11月24日に全国のCS60フランチャイズの会が日本橋で開催された。去年、初めてこの会に参加したが、去年はまだ内輪な感じがしたが今年はもっと規模が大きくなり、CS60がどんどん日本全国に広がっていることをひしひしと感じることが出来た。

 

250名近くの参加者が参加したとのことらしいが、去年は100名もいってなかったと思うので随分と大きな集まりになってきている。

 

規模の拡大が急ピッチすぎてまだ組織の整備がされていないと思うが、これからもっと組織としても整備されていくだろう。

 

その証拠に西村先生の講演は去年に比べて、かなり控え目な内容だったので、逆に安心したくらいだ。(事前に周りから相当釘を刺されたのが感じられました・・・・)

 

きっと西村先生に好きなことを喋らせると、とんでもないことになるだろうから、ある程度のアウトラインを事前に作ったのかもしれない。(個人的にはなんでも思いつきで話す西村先生の方が好きなのだけど・・・・ああいう大きな会で誤解を生むような表現があってもまずいので、あれが正解だと思う。)

 

そのあとは懇親会があったので、もちろんこれにも参加した。内容は去年と同じでじゃんけん大会とビンゴ大会だった。

 

きっと誰よりもこの会を楽しんだのは西村先生だったとは思うが、それはそれでいいだろう。(ちなみにじゃんけん大会で優勝した1人は朝、目黒で僕の施術を受けた人でした・・・・きっと目黒で施術を受けると運もつくのだろう!・・・・多分ね。)

 

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(ちゃっかりツーショットを撮ってもらったが、組織が大きくなるにつれて今のように気軽に会える人ではなくなっていくだろうから、会える時に会っておかないとですね。)

 

来年の1月にインドに行くことはもう決まっているので、その期間を有効活用して、色々と西村先生に学ばせていただこうと思っている。

 

そうして学んだことをCS60目黒のメンバーやお客様に還元でしていければと願っている。

 

 

奇跡の予感とこれからについて

Hさんとの付き合いは開業当初から続いている。

 

cs60meguro.hatenablog.com

思えば、開業直後にお越しいただき、また初のリピーターとして再度すぐにお越しいただいた。突発性難聴という施術者デビューしたての頃の自分にしてみれば、かなり難易度の高い施術だった。

 

施術後には右耳の状態はよくなるとのことだったが、今まで施術中に劇的によくなることはなかった。Hさんの左耳は全く聞こえないので、右耳が生命線だ。

 

Hさんはイベント会社を経営しており、お客様をチベットツアーにお連れして、そのアテンドをしている最中にほとんど右耳が聞こえなくなってしまったとのことだった。さらに困ったことに翌日から京都出張があり仕事でカンズメになるので、右耳をどうしても聞こえるようにしてほしいとのことだった。

 

ツアーの最後の方では話しかけられても聞こえないので、一人ポツンと歩くようになったとおっしゃっていた。(自分自身がアテンドをしないといけないのに、とても気の毒なシチュエーションだ。)

 

確かにサロンにお越しいただいた時も、まともな会話は成立せず、右耳をこちらに向けていただき50cmくらいのところで話さないと会話は成立しなかった。

 

これはやり方を根本的に変えて施術しないと回復しないのではないかと思った。

 

甲野先生と西村先生:CS60の施術のポイントについて - cs60目黒の体験談と口コミ

 

上記に書いたが、「まぶたの奥を施術して、股関節を治す」その時の感覚を思い出して、右耳にCS60を当てて、その病巣となっているところを感じ取りながら施術をしてみた。

 

Hさんは激痛のあまり悶えていたが、それが取れるまで続けてみた。

 

思えば、Hさんを初めて施術した時は、右耳を擦ってもなんの反応も引き出せなかった。それを考えれば、自分の技術は格段に進歩したと思う。CS60をレーダーのように使いながら、どこか遠くにある「病のタネ」を見つける感覚。おそらく、これができるようになると、難病の数々も治せるのではないかと思う。

 

施術中にHさんが「一旦止めて、ティッシュをほしい」と言われたのでティッシュあげた。Hさん曰く、「施術をしているときに右耳からぐちょぐちょという音がした。」とのことだ。彼は耳に水がたまりやすいので、それが出てきたと思ったとのことだったが、実際に水は出ていなかった。そんなこんなで施術をすること十数分。

 

あろうことか右耳が完全回復して、5、6メートル先の部屋の隅からHさんに声をかけても聞こえるようになった。(ちなみに彼はベッドの上で仰向けになっていて、右耳をこちらとは反対の方向に向けていた。それでも全く問題なく聞こえるとのことだ。)

 

今まで5分で50肩を治したり腰痛を治したりしたが、別にそれが「奇跡!」とまで思ったことはなかった。しかし、今回は本当に奇跡と言っていいくらいの劇的な回復だった。

 

目の前で話しても聞こえなかった人が、たかだか10分程度の施術ですっかり聞こえるようになる!これはちょっと我ながら信じがたい体験だった。

 

印象的だったのは、「これで生き方が変わる・・・・多くの友達は自分がこんな耳になったことに対して戸惑って離れたりしたから。」とボソリとおっしゃった。

 

確かに飲み会のような環境で、突発性難聴の人がまともに会話はできないので、気まずい雰囲気になるくらいならばと思って呼ばれなくなってしまったのだろう。

 

すっかり気を良くしたHさんは「CS60の宣伝します!」と言って、なぜか僕の写真を撮って元気に帰って行った。

 

今回の施術は自分にとってマイルストーンになるものだと思う。今まで痛みを引き出すことは出来ていたが、西村先生がおっしゃる「病気の元となるもの」いわゆる「病のタネ」を引き抜く感覚は足りてなかった。

 

ようはそこだけを抜き取れば、その病や症状は回復する。以前から西村先生はそうおっしゃっていたのが、それを自分で再現出来たのがとても嬉しい。

 

なんだかすごく感動してしまった。

 

まだ短い施術者人生だけど、今まででもっとも嬉しいことと断言できる。

 

なぜなら、これからは不必要な痛みを引き出すことなく、そこだけを抜き取ればいいからだ。これでまた施術方法が根本的に変わるだろう。(現に今日、茨城から老夫婦がお見えになったが、前回のような激痛を味わうことなく、症状は劇的に回復した。)

 

最近、人に痛みを与える重みを痛感していたので、できればそれを減らしたいと常々思っていた。それが実現出来そうなので、CS60にとてつもなく大きな可能性を感じている。

これからさらに精度をあげれば、西村先生がおっしゃるように「一瞬」で治すことも可能かもしれない。これがそれの第一歩だろう。

スリランカでアユルヴェーダを体験してきました:ヘリタンスアユルヴェーダ

スリランカのアユルヴェーダホテル「Heritance Ayurveda(ヘリタンス・アユルヴェーダ )」に来て、早くも1週間が過ぎ去った。そして、もう明日帰国の途につく。

 

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ヘリテージ アーユルベーダ マハ ゲダラ ホテル (Heritance Ayurveda) -スリランカ-【 2019年最新の料金比較・口コミ・宿泊予約 】- トリップアドバイザー

(ヘリテージとありますが、ヘリタンスです、はい。)

 

着いた当初は特に何もやることがない、こんなところで1週間過ごすなんてとんでもないと思っていたが、時が経つのは早い。

 

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アユルヴェーダとは?

3000年の歴史があり、云々・・・以下、ウィキペディアかなんかでご確認ください。個人的には下記の本がオススメです。(ちなみにインドやスリランカではアユルヴェーダの医師免許は国家資格なので、なんちゃってマッサージとは訳が違います。)

 

 

アユルヴェーダにとって重要なのは下記の要素だ。

 

1. 医師・アユルヴェーダ医学にも基づき処方されるトリートメントと薬。

 

2. 食事(ほぼベジタリアンかつ個人の体質にあった食事。)

 

3. 環境(ホテルのグレード、周辺環境、清潔感など)

 

本来であれば、医師の質が一番重要だと思うが、こちらの要望としては「デトックス」であり「治療」ではない。そういう方々にとって、このヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラは最高の環境を提供してくれる。特に食事に関して最高だった。毎日同じ場所で3食食べているのに、全く飽きなかったし、日本でこのクオリティのビュッフェがあれば毎日でも通いたいぐらいのクオリティの高さだった。

 

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(ヘリタンスはしっかりチキンと魚は提供されるので、積極的に食べていた・・・・ベジタリアンじゃないので。)
 

また何らかの病に冒されて「治療」を希望される方は下記の漫画に掲載されているような、ハードコアなところが望ましいと思う。

 

 (こちらのブログで実際に訪れた方の感想と病院の住所が書いてあります。)

 

アユルヴェーダの施設を色々と調べてみたが、その印象としては南インドケララではけっこうガチな施設が多く、スリランカはどちらかというと観光に特化している印象を受ける。よって、治療は南インドデトックススリランカという住み分けがされているのかもしれない。

 

また旅行者としてもインドよりもスリランカの方が100倍ほど旅行しやすので、海外旅行に不慣れな方はスリランカのアユルヴェーダ施設をオススメする。

 

本来であればネットを遮断して何もしない時間を設けるのが望ましいのだが、ヘリタンスはWIFI環境が思ったよりよく、ブログを更新しまくり、キンドルで本を10冊ほどダウンロードして読んでしまった・・・・全くデジタルデトックスにはなっていない。

 

それでもやはり時間に追われる日本での日常生活に比べてゆとりのある時間を持てた。朝は6時に起きてヨガに行き、朝ごはんを食べて、トリートメントを受けて、ランチをして、午後はゆっくり過ごす。(普段は朝ごはんを食べないが、ここでは食べることしか楽しみがないので、しっかりと食べました。)

 

半年に1回は難しいと思うが、1年に1回程度はアユルヴェーダホテルに来て、こういう時間を過ごすのはとてもいい。普段の生活が早すぎので、こういうところでスローダウンしないと、どこかで体と心が変調をきたすだろう。

 

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旅のヒント

 

1. 配車アプリについて

Uberはマストとして、Pickmeという配車アプリをダウンロードして移動すると便利です。実際にコロンボ市内からヘリタンスまで車で2時間もかかりますが、3000ルピー(2000円弱)でした。Uberだとこれより少し高い。

 

2. チップについて

これがけっこう難しい。とりあえず100ルピー(60円弱)を何かしてもらった時に渡せば十分だと思います。スリランカの一般職での平均月収は日本円で21000円です。それを考えると、日本に比べて単純に紙幣価値は十倍程度と見積もっておけばいいかと。

 

ヘリタンスのようなアユルヴェーダ施設では最後の日にチップを渡すのが一般的らしいですが、1週間程度なら500ルピー程度で十分かと。(男性セラピストはチップくれくれ攻撃がすごかったですが、女性セラピストはそうでもないらしい。よって、個人的にお世話になった人にあげればいいのでは。)

 

3. 治安について

コロンボや他の都市では「スリランカでは今日は祝日で、だから特別に宝石が50%引きで買える。」という文言で声をかけて来る人がけっこういます。実際行ってみると、ただの宝石屋で特にセールをしているわけではありません。

 

またヘリタンス近辺を歩いていると「ハロー、マイフレンド!俺のことを覚えていないか?ホテルで働いているものだよ!」と声をかけてきます。

 

働いてないから、あんた!

 

と気づいたのはかなり後で、しつこくつきまとわれて追い払うのに苦労しました。という感じで、まあ至って平和です。インドのように、強引に「金くれ!」的な攻撃はなく、クリエイティビティを感じるやり方で攻めてくるので、それはそれで面白いです。

 

総評:

アユルヴェーダを初体験する施設としては申し分ないかと思います。ただ医者の診断がかなりいい加減な感じなので、そこは「インドの病院」に行かないとダメかもしれません。(あくまで個人的な感想です。基本健康なので、最初からまともに取り扱ってもらえなかったのもしれません。)

 

またスリランカにもDr.CTスキャンと言われる凄腕の医者がいるらしいですが、彼の施術を受けられるかどうかはホテルに確認が必要です。

 

アユルヴェーダを1週間受けたぐらいで具体的に何か変わるとは最初から期待していなかったし、たかが1週間でアユルヴェーダの真髄が分かったとは思わない。3000年もの歴史がある医学だし、さらに各自が研鑽と修練を積んで、各地ごとに様々な発展を遂げている。

 

だから究極的には自分にあった医者を見つけて、そこからアユルヴェーダのなんたるかを学んでいくのがベストなのだろう。ただリゾートで漠然と時を過ごすよりは、体のデトックスを兼ねて、スリランカまで足を運んで心身ともにリフレッシュするのは最高だと思うので、ぜひ機会あれば足を運んでください。

 

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インド施術会 完結編

Pain is temporary. It may last a minute, or an hour, or a day, or a year, but eventually it will subside and something else will take its place. If I quit, however, it lasts forever.

Lance Armstron

 

インドでは国民皆保険が存在しないが、公的な医療機関による診療は無料だ。

 

【アジア・新興国】インド医療事情と医療保険制度~モディケアとは何か

 

上記に詳しいが、インドでは公的な医療機関は圧倒的に数が少なく、需要と供給に開きがある。だから国民のほとんど私的な医療機関で診療を受けることになるが、インドでは大多数が「絶対的な貧困層」であるので、彼らにこの恩恵は受けられない。だから、昨年度からモディケアという新しい医療制度を発足させて、理論的に言えば国民の4分の1をカバーできる画期的な制度ができた。

 

だが、官僚主義なインドでこの新しい制度にどれほどの実効性があるのか疑問もある。それだからこそ、インドでは「医療」が社会的に解決すべき問題として注目され続々とスタートアップが参入している。

 

wired.jp

 

発展途上国で新しいテクノロジーが導入されるスピードは先進諸国に比べて数倍、あるいは数十倍のスピードがある。それはメキシコに住んでいるときに実感した。

 

keepmyword.hatenablog.com

 

実際、多くのインド人を施術をしてみて感じたのは、彼らは「治すこと」に関してとても貪欲だ。CS60の施術はかなりの痛みを伴うが、彼らはひたすらそれに耐えて、症状が少しでも改善したら「他のところも施術してくれ!」と懇願してくる。これは日本ではあまりありえないことだ。

 

彼らからは「この機会を逃したら、もう治すことはできない。」という切実な思いが伝わってくる。今回は1人あたり10分程度ということだったので、彼らのすべての思いに応えることはできなかったが、次回はもう少し時間をかけて施術をしたいと思っている。

 

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 (きれいに左腕が上がっているが二日前までは全く腕が上がらず、西村先生に施術をされて症状が改善したとのことだ。それに気を良くして、再度受けたく我々の出発当日に朝ホテルまで押しかけてきた。今度は僕が施術をして、5分ほどの施術でさらに腕をあげることができた。)

 

日本では無料でCS60の施術をすると、すぐに逃げ腰になる。それはおそらく「いつかは治る。」という希望的観測によるものだ。この国では選択肢がとにかく豊富なので、CS60以外でも確かに治る可能性があるかもしれない。だから、「痛み」から逃げ出そうとする。(特にそれは友人知人に無料で施術すると顕著になる。)

 

これは個人的な考えだが、「痛み」から逃げても「痛み」は追ってくるので、最終的には自分で引き受けるしかない。それは人生のあらゆる事柄にも言える。自分自身、CS60の施術を受けるときは、ある種の諦観に達している。

 

この痛みは自分自身が生み出したものだから、自分で引き受けるしかない。」という諦めだ。そうではないと、やってられない。

 

冒頭で引用した英文はCS60目黒のビジネスカードの記した名言だ。

 

痛み自体は長くは続きません。それはきっと1分、1時間、1日、あるいは1年続くかもしれません。それでもいずれはその痛みは鎮まり、そこには他の何かが代わりにその場所を埋めます。しかし、私が痛みから逃げ出したら、その痛みは一生涯続きます。

 

全員が全員そんな心持ちを持つのは無理だと思うが、インドのような発展途上国の人々は「痛み!どんとこいや!」ぐらいの気概を感じる。インド人はCS60と相性がいいのかもしれない。

 

何かを治すのに痛みが必要だと全く思わないし、それを促進する必要もない。だが、CS60の施術で痛みを感じたら、それを何らかの啓示と思って、暖かく受け入れていただくと施術がより一層はかどるのではないか・・・・まあ、希望的観測かもしれませんが。

 

では、もうすぐ日本に帰国しますので、今後ともよろしくお願いします。

(痛みが一瞬で過ぎ去り、あっという間に治るそんな夢のような奥義をいつか身に付けたいと思っておりますので、末長くお付き合いくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。)