エックハルト・トール氏の「ニューアース」を購入したのは去年の10月のことだ。
それが今になってようやく読み終えた。大抵の本は1日、あるいは長くても1週間で読み終えるのに、この本には相当長い時間をかけて読んだことになる。変容について自分の研修で教えたいことが全てここに書かれている。
ただ、それをどのような形で実践していくかが今、各自に問われているのだろう。
別に誰かになる必要はなく、ただ今に在るという感覚は多くの人は味わったことがある感覚だと思う。それを常に体験し続けることによって、変容が起こる。
自分が最も心惹かれた一文は下記だ。
簡単に言えば、エゴとは現在という時との関係の機能不全であると定義してもいい。あなたが現在という時とどのような関係でいたいかを決められるのは、いまのこの瞬間だ。
人々のエゴに遭遇する場はたくさんあるし、自分自身のエゴも常に監視しないといけない。この行動はエゴから来ているのか、それとも現在というこの瞬間のあるべき姿なのか、このような一種の緊張感が適切な判断をするのに必要なのだろう。
抵抗しない、判断しない、そして執着しない。この三つは真の自由の、そして悟りを開いた生き方の三つの側面なのだ。
結局のところ、人の本来の価値は、その人の在り方であり、行動ではない。
成し遂げたことはいずれ過ぎ去るものだし、それに執着をしていても成長はない。この世の全てのものは「いずれ過ぎ去る」ものであり、それにフォーカスするのは時間の無駄だ。
ただ今この瞬間瞬間にただ在れば、「大いなる力」と繋がり、変容していくのだろう。それでは具体的にどうやっていくかを研修会で掘り下げていきたい。
(この動画はそのヒントとなるかもしれませんので、必聴です。)