Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

Photodiary

曲がり角

僕は曲がり角が好きだ。 知らない街を歩いても、美しい曲線を描く路地裏の曲がり角に釘付けになる。そして、必ずその先にあるものに強烈な興味を覚える。 曲がり角には、それを超えたらそれまで見たこともない光景が広がっている可能性がある。もちろん、そ…

ワールドカップ

柳沢や高原は素晴らしい才能を持った選手だと思う。 ゴールを決めること以外の仕事では、ロナウドよりも能力はある。 でも、その肝心のゴールという結果だけで評価されるポジションがフォワードだ。 国民性といったら仕方がないのかもしれないが、シュートと…

メタルマクベス

メタルマクベスというミュージカルを見た。 劇団☆新感線は噂ではよく耳にしたが、実際見るのは初めてだった。 http://www.vi-shinkansen.co.jp/ 脚本はクドカンだけあり、凝りに凝っていて、なおかつ面白い。 シェイクスピアを心から敬愛するイギリスの人々…

発展的ななにか・・・・

写真展が終わった。 ふと、どうして僕は写真展をやろうと思ったのかと思いを巡らす。 僕はきっと不器用な人間だと思う。もっとうまく生きれたらと思う。ここ1、2年で周りの環境が劇的に変わり、それに対応するだけの何かを捜し求めている。 写真展はそういっ…

Travel, Time, Morocco(6)

個展が始まった。 オープンニングパーティーには大勢の人が来てくれて、大盛況だった。 この場を借りて、御礼を申し上げます。 [caption id="attachment_4677" align="aligncenter" width="300"] Morocco 2006[/caption] これがはじめての個展だ。 今まで何…

Travel, Time, Morocco

子供の頃から、旅することを夢見ていた。 成長し、旅が出来るようになる年齢になると、旅することに夢中になった。 だが、その熱中も長くは続かない。 その転機となったのはインドへの旅だと思う。 インドに三ヶ月居て思ったのは、これほどまでの興奮と刺激…

ゴミ

今日、久しぶりに荷物を整理した。 生きれば生きるほど、ゴミは溜まる。 人生の総量なんて、ゴミの数で決まるといっても過言ではないのかもしれない。 どうして捨てられないのだろう? とりあえず取って置こう思ったものなんて、たいてい二度と必要ない。 そ…

空を見ることが好きだった。 小学生の頃、空ばかり見ていて先生によく叱られた。 新鮮味のない授業を聞いているよりは、雲の流れなどを見つめているほうが楽しかった。 きっと変化が欲しかったのだろう。 雲は風で流されるので、それでようやく自分もどうや…

Time, Travel, Morocco(5)

今日、ギャラリーに行ってモロッコ写真展について、色々と決めてきた。 初めての写真展なので、正直不安はあるがなんとかなるだろう。 タイトルは「Time, Travel, Morocco」とそのままフォトダイアリーのタイトルをつけることにした。 開催時期は正式決定で…

Time, Travel, Morocco(4)

なぜそもそもモロッコだったのか? 同じようにモロッコを旅した友人と共に、色々と考えを巡らしてみた。 べつにチベットでもベトナムでもラオスでも、どこでもよかったはずだ。 ただ刺激が欲しかっただけなのかもしれない。 でも、やはりモロッコでなくては…

Time, Travel, Morocco(3)

砂漠の朝はゴージャスだった。 強烈な朝日に照らし出された砂漠はなんとも神秘的で、筆舌に尽くし難いとはこういう光景のことをいうのだろう。 砂漠以降のモロッコの風景はどれも色あせて見えるほど、砂漠の光景は印象深かった。 あの砂漠を見ただけでも今回…

Time, Travel, Morocco(2)

記憶は混濁する。 結局、人間は記憶のうえで存在しており、自分以外の人々を思い出すのはそういった記憶のうえでの話だ。 毎日、顔付き合わすことのない膨大な数の人々は、その記憶のうえでのみ存在することになる。 あんなに色鮮やかな記憶だったモロッコの…

Time, Travel, Morocco(1)

人はどうして旅に出るのだろう。 旅をするたびにそう思う。 モロッコは僕の思い描いていた通り、異国の地だった。 東南アジアやヨーロッパの風景に見慣れた自分にとっては、まさに未知の土地だ。 その匂いや空気にとても興奮させられた。 いつものようにろく…

さらば2005年

くそ忙しい年末にぎっくり腰になった。 そして、そんな日にロンドン時代の友人のゴウくんが我が家にやってきた。 僕の腰は人類の進化過程に例えると、猿人なみの曲がり方をしており、かといって六年ぶりに日本に帰ってきたゴウくんを歓待しないわけにはいか…

殻を破る

昨日は友人達とともに、ちゃんこ鍋を食べに行った。 「本格的なちゃんこを食べたい」という要望に応えて、色々と店を探したが、そもそもちゃんこなんて、いい加減な食べ物だ。 それなのに、本格的というリクエストを出されて、少々戸惑った。 何を持って、ち…

決断のとき

決断は受動的な行為だと思うことがある。 「決断する」というが、果たして我々には選択の余地が残されているのだろうか? たとえば、自分自身の場合。 僕はスコットランドのエディンバラという辺鄙な土地に留学し、写真を志した。 時々、人に訊かれる。 「ど…

親切なクムジャさん

「オールド・ボーイ」の監督の新作を観に行った。 「親切なクムジャさん」といういわくありげなタイトルの映画だ。 さすがに「オールド・ボーイ」と比べてしまうと、いまいちの出来だった。 それは当然といえば、当然だ。 北野武も名作「HANA-BI」のあとはし…

モロッコの夢

ふとモロッコに行こうと思った。 それは突然の考えではなく、積もり積もった考えだったのかもしれない。 でも、近所のモロッコ料理屋に入った際に、突如その考えは具体的な思考となった。 最近は折に触れて、モロッコが友人・知人のあいだで話題に上ることが…

スロー・ライフ

あらゆる物語は語り尽くされている。 その通りだと思う。 最近、旅関係の本をよく読む。 それらのなかに著者がアフリカを旅して、その国の人と恋に落ちて、でも結局は互いの環境の違いを克服は出来ないだろうと判断して、その恋をあきらめるという本を読んだ…

個人の行方

“旅行とは目的地に着いたときに、帰りのことを考えるもの。 旅とは帰ることを考えないもの” ポール・ポウルズ「シェルタリング・スカイ」 今日は夕方から、ひどい雨になった。 こんな日は外出を控えるに限る。 本屋で沢木耕太郎の「深夜特急」を特集している…

Enjoy yourself!

Enjoy yourself!」とホームステイ先に滞在しているときによく言われて「そのyourselfとは何か?」と非常に悩んだと話してくれた人がいた。 正直戸惑った。 その人は東大を出て、一流企業に就職し、ひたすら働いてきた人だった。 なので、半年ほど海外に出た…

マンデー・レポート

このHPを立ち上げて、そろそろ一年が経とうとしている。 日記を読み返して見ると、更新の頻度があまりに不定期なのに愕然とする。 最初の意気込みはどこへやら。 仕方がないので、今後はせめて週に一度は更新しようと思う。 毎週、月曜日に更新することにし…

真夜中の散歩

「同じ河に二度入ることはできない」 ヘラクレイトス 時間はひとつの概念だ。 実際に存在はしない。 とはいっても人間の生活の指針になる最大の要素が時間だ。 人々は鏡に映るしわの数や、肌の質感やなんかで自分の過ぎ去った時間を実感する。 日々の生活の…

人生ゲーム

子供の頃、明日が来るのが待ち遠しかった。 時が過ぎるのが、遅過ぎて僕はよくいらいらしていた。 早く大人になりたかったし、すべてを経験したかった。 最近、時間が過ぎる速さに愕然とする。 月曜日が来て、あっという間に週末になり、また仕事の毎日だ。 …

パリな夜

昨日はシンガポール人のアーネストに会った。 パリで別れて以来だから、二年以上も会っていない。 彼とはアムステルダムで開かれたドキュメンタリーカメラマンのワークショップで会ったが、それほど頻繁にやり取りをしていたわけではない。 そんな感じなので…

368Y Par4 第二打

人生の第二打は何歳ぐらいのときだろう? 1打目は20代だとすると、やはり30代前半くらいだろうか? 村上龍は第二打でその人の人生が決まると書いている。 Par4でバーディーかそれ以上を狙うならば、2打目では確実にグリーンに 届かないといけない。しかも、…

望郷

梅雨だ。 この季節になると京都で過ごした頃を思い出す。 京都は盆地なのでただでさえ湿気がすごいのに、梅雨の季節になると湿気がさらに増大し、ジメジメとした空気がまわりを支配する。 僕の隣の家には紫陽花が咲くので、梅雨の唯一の楽しみがその紫陽花を…

GENE BOYDに捧ぐ

ジーン・ボイドのことについて書こうと思う。 彼が亡くなってから、もう半年ほど過ぎた。 彼と出会ったのはアムステルダムで開かれたドキュメンタリー・カメラマンのための ワークショップだった。 笑顔がデフォルトのやつだった。 僕のなかでは笑っている彼…

シンクロニシティー

プノンペンには見るべきところはない。 多くの旅人が素通りしてしまう場所だ。 それなのに僕は二日も滞在した。 時間を節約するためにわざわざ飛行機でバンコクからシャムリアップまで行ったのに、そんなことは意味が為さないものになってしまった。....

フローズン・ダイキリ

バイクの運転手のサンボは37歳で四児の父親だ。 アンコールワットの遺跡を回るためにほとんどのバックパッカーは、バイクで移動することになる。 彼はたまたま僕が空港から乗ったバイクの運転手で、その押しの強さに負けて二日間のアンコールワットの遺跡を…